パブーで佐々木俊尚氏の有料メルマガと新刊が電子書籍化

» 2010年11月01日 15時47分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

有料メルマガと新刊書籍が電子書籍化、DRMフリーも

 電子書籍作成販売プラットフォーム「パブー」を手掛けるpaperboy&co.は10月29日、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏による有料メールマガジン「佐々木俊尚のネット未来地図レポート」および同氏の著書「本当に使えるウェブサイトのすごい仕組み」を電子書籍として発売した。

 パブーは、個人でも電子書籍を作成・公開・販売できる電子書籍作成販売プラットフォームとして6月にpaperboy&co.が立ち上げたもので、Webブラウザ上のWYSIWYG風エディタから作成が行える。作成した作品はEPUBやPDFに自動で変換されるほか、一部をWeb上に公開することで試し読みができるようになっており、現在までに有料・無料を含め約6000作品が公開されている。

 「佐々木俊尚のネット未来地図レポート」は、佐々木氏が手掛ける有料メールマガジンで、ビジネスの視点からインターネットがどのような方向に進んでいくのかについて論考する内容となっている。週一度配信されるこのメールマガジンは購読料金が月額1000円となっているが、購読会員は1000人を超える。パブー上では、最新分を除く3カ月前までのバックナンバーを1号ごとに購入でき、価格は1号当たり150円から。10号ごとのセットも用意されており、こちらは1200円から(11月末までの期間限定価格、以降は100円値上げされる)となっている。

 一方、「本当に使えるウェブサイトのすごい仕組み」は、2010年9月に日本経済新聞出版社から発売された書籍。「食べログ」や「ニコニコ動画」などの人気サイトをはじめ、日本における数多くのソーシャルメディアの使い方や生活シーンに与えるインパクトなどについて、ジャンルごとに紹介している。価格は300円(12月以降は350円)と、紙で出版されたもの(700円)と比べて安価に設定されている上、DRMフリーとなっており、自由にコピーや貸し借りができる。

今回電子書籍としてリリースされる2作品

 有料メールマガジンや紙の書籍で提供されていたものが電子書籍として提供される点、そしてそれが著名人の作品であるという点、加えてその配信プラットフォームがパブーである点など、電子書籍市場の今後を考える上で注目すべき発表だ。

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