GPU頂上決戦は「GeForceが先行」しそう古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年11月08日 11時45分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「年末年始の主役はGPU」――GeForce GTX 580が近日登場?

クレバリー「CB-6870/1G/DDR5」

 新GPUのRadeon HD 6870搭載カードが続々と登場するなか、先週、クレバリーが独自ブランドで2万1980円のモデル「CB-6870/1G/DDR5」を投入して人気を集めていた。リファレンス仕様のカードで、GDDR5メモリ1Gバイトを搭載する。同店は「HD 6870カードは2万5000円から2万円台後半の割安感から好調に売れていますが、コレはさらに安くてHD 6850カード並み。コストパフォーマンスで人気を集めているラインなので、ヒットすると思います」と話していた。

 そのほかにも、低価格帯で話題を集めたグラフィックスカードがいくつかあった。PowerColorから登場したRadeon HD 5750カード「PowerColor AX5750 1GBD5-LH」は、スロット2段分を占有しながらもロープロファイル対応という独自クーラーを搭載し、1万4000円弱で売られている。ツートップ秋葉原本店は「ロープロファイル対応のRadeonでは最もスペックが高いカードとなります。スリムケースで描画性能を強化したいという人にニーズがありそうですね」と語る。

 GeForce系では、シューティングゲーム「LOST PLANET 2」仕様のマウスパッドを同梱したZOTACのGTX 460カード「GeForce GTX 460 AMP! EDITION LOST PLANET 2パッケージ」が2万円前後から2万3000円弱で出回っていた。「オーバークロックシリーズとして定評のあるAMP!に属しているので、価格帯的にも順調に売れると思います。コアクロックは810MHzでメモリは1000MHzと引き上げ幅も十分ですし」(クレバリー1号店)と、そこそこ好評な様子だ。

 ただし、最高クラスの描画性能を求めるコアゲーマーやベンチマーカーは、年内に投入される可能性のある「Radeon HD 6900」シリーズと「GeForce GTX 580」の登場まで様子見を続けているようだ。現行最上位級のRadeon HD 5870カードは3万円前後、GeForce GTX 480も4万円以下まで値下げされたモデルが見られるようになり、それらも好調に売れているものの、「ドライバの安定性やそこそこの性能で満足する人には売れていますが、CrossFireXやSLI目的で複数枚買いする人たちはもう次世代を見据えています。まあ、彼らを引き留めることは誰にもできないですよ」(T-ZONE.PC DIY SHOP)といった状況だとか。

 とはいえ、そうした買い控えの気配はまもなく解消されるかもしれない。複数のショップが、GTX 580の近日入荷を予想していた。某ショップは「早いショップには11月16日に入荷するかもといったウワサを聞きましたね。もともとNVIDIAは、Radeon HD 6800シリーズのタイミングにぶつけるつもりだったと聞きますし、GTX 580のほうが早いのは確実でしょう。HD 6900は年内に出るか分かりませんし」と明かした。

 早々に登場しても入荷数はわずかとの予想が大半だった。それも織り込み済みで、先のショップは「HD 6900が間に合わなくても、年末の目玉はグラフィックスカードになるのは確実。あとはどれだけ盛り上がるか。現行からの大幅な性能アップを期待したいところです」と冬のボーナス商戦に照準を定めている。

PowerColor「AX5750 1GBD5-LH」(写真=左)。ZOTAC「GeForce GTX 460 AMP! EDITION LOST PLANET 2パッケージ」(写真=右)

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