“3つの3D体験”がノートPCにもやってきた――「FMV LIFEBOOK AH570/5BM」検証これなら3Dを導入していいかも?(3/4 ページ)

» 2010年12月02日 10時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

テンキー付きキーボードにスクロールパッドを搭載

テンキー付きキーボード、2ボタン式タッチパッド、そして円形のスクロールパッドを備えている

 キーボードは4列テンキー付きのフルサイズキーボードだ。最近のトレンドであるキー間隔を離して、キートップのみを露出したアイソレーションタイプではなく、従来型のスタンダードなデザインを採用している。入力のしやすさという点では、こちらのデザインのほうがいいというユーザーは少なくないだろう。

 テンキーがあるため、多少キーは小さめで、キーピッチ約18.4ミリ、キーストローク約3ミリとなっている。ほぼ均等ピッチで特別小さいようなキーはない。配列も比較的素直で、レギュラーキーの右端とテンキー左端の間には仕切りがあり、5ミリほどの間隔が開いているので、特にミスタイプしやすい印象もない。

 キーボードユニットの立て付けはしっかりしており、たわむような感触はない。ただし、スイッチの反発はやや強めで、キートップも指を置きやすいようなくぼみなどがないうえ、やや素材が薄いのか、タッチ感は少々頼りない印象もあった。

2ボタン式タッチパッドと円形のスクロールパッドを装備。USB接続のレーザーマウスも付属し、入力環境は充実している

 キーボードの手前には、ポインティングデバイスとして2ボタン式タッチパッドのほか、円形のスクロールパッドを装備している。スクロールパッドは、エッジを時計回り/反時計回りになぞることで下/上スクロール操作を行うものだが、パームレストとははっきりした段差が設けられているうえ、素材の滑りも適度で操作性はとてもよい。

 スクロール操作をした後にカーソルを動かすつもりで、そのままスクロールパッド上で指を動かしてしまい、カーソルが反応しないことに戸惑うこともあるが、すぐに慣れると思われる。

 スクロール機能はタッチパッドの右辺/下辺を使って行うことも可能なので、そちらを使ってもよい。こちらもパームレストとの段差がはっきりしている効果で、とても使いやすい。タッチパッドのボタンがしっかりした左右の独立成形となっているのも好印象だ。また、USB接続のホイール付きレーザーマウスも付属する。

タッチパッドにはシナプティクス製のドライバが導入されている。パッドの右辺/下辺を使った1本指での縦横スクロールが標準になっている。そのほか、標準では無効になっているが、2本指を使ったつまみズームや回転、2本指で弾く(ページ送り)機能などが利用できる

スクロールパッドにもシナプティクス製ドライバが導入されている。スクロール機能はエッジを時計回りになぞると下に、反時計回りで上にスクロールする。タッピングに機能を割り当てることも可能だ

 さらに、液晶フレーム上部に搭載した3D対応カメラによる便利な機能も搭載している。「ジェスチャーコントロール」は、カメラに向かって手を振るとオンスクリーンで操作アイコンが表示され、そのアイコンの方向へ手を動かすことで、再生/停止や音量調整などのメディア操作が可能だ。PCから離れて(とはいっても15.6型ワイド液晶ではそう遠くからは見られないが)エンターテイメントコンテンツを見ることが多い場合は結構便利かもしれない。

 また、カメラの認識機能を利用した人感センサー機能も備えている。PCから離れた時に自動的に画面表示をオフにし、戻ってきたらPCに触れずとも再び画面表示をオンにしてくれる。スクリーンセーバーとの併用はできないが、近未来的な便利さがあってなかなか面白い。

カメラに向かって手で操作するジェスチャーコントロールは、Windows 7標準の「Windows Media Center」のほか、テレビ視聴ソフトの「DigitalTVbox」、DVD視聴ソフト「WinDVD」など、プリインストールのメディア系ソフトウェアには一通り対応している

Webカメラを人感センサーとして利用し、自動で画面のオン/オフを行う「Sense You Technology」。画面オフまでの時間や復帰後にログイン画面まで戻るかなどが指定できる
使いたい機能から使えるソフトがすぐに分かる「@メニュー」はかなり便利だ。キーボード奥にあるワンタッチボタン(メニュー)からすぐにアクセスできる

ベンチマークテストの結果は?

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 PC USER定例で行っているベンチマークテストの結果を掲載した。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは画面の通り。CPU内蔵グラフィックスコアのため、グラフィックスのスコアが少し弱いが、プロセッサでは6.7のサブスコアをマークしているように基本性能は高い。3Dゲーム以外の用途であればWindows 7を快適に利用できるのは間違いない。

 PCMark05は6289、PCMark Vantageでは6240といずれも良好なスコアで、基本性能の高さはここでも証明されている。3DMark06のスコアは1946と振るわないように、やはり本格的な3Dゲームのプレイは難しい。FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアからは、この程度(DirectX 8.1世代)のゲームであればプレイできるレベルにはあることが分かる。ゲーム向きではないといっても、息抜きに楽しむようなちょっとしたオンラインゲームなどの実行には十分な性能がある。

PCMark05のスコア
PCMark Vantageのスコア

3DMark06のスコア
FF11ベンチのスコア

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