米Googleは12月7日(現地時間)、「Chrome OS」のパイロットプログラムの申し込み受け付けを開始した。対象者は米国の開発者や個人、学校、企業などで、今後はほかの地域にも拡大する予定。対象者には、Chrome OS搭載のテスト用ノートPC「Cr-48 Chrome Notebook」が配布される。
Cr-48はテスト用のノーブランド品で、ロゴなどもない。スペックは、12.1型ワイド液晶ディスプレイ、フルサイズキーボード、クリックボタン一体の大型タッチパッド、3G通信モジュール(Verizonの3G回線に接続、月100Mバイトまで無料の2年間データプラン)、IEEE802.11nの無線LAN、Webカメラ、フラッシュストレージ、8時間駆動のバッテリー(スタンバイでは8日間)などを備える。セットアップは1分未満で済み、10秒で起動してWebにアクセスでき、スタンバイからの復帰も一瞬という。
Chrome OSは同社が開発しているオープンソースの新OS。WebブラウザのChromeをベースに、アプリやユーザーデータはクラウドに置く仕組みとして、高速で簡単、安全なWebアクセスを提供することを目指している。同OSを搭載した製品は、2011年前半にAcerとSamsungから発売される見込みだ。
また、米Googleは試験提供されていたWebアプリストアの「Chrome Web Store」も同日オープンした。米国のChromeユーザー向けに、Webアプリや拡張機能、ゲーム、テーマなどが提供されている。
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