「VAIO P」を使い始めて数カ月がたった。これまでのロードテストでは遊びのネタばかりを取り上げたが、VAIO Pは仕事でもきちんと活躍してくれている。実際、この企画の原稿も半分以上はVAIO Pで書いているのだ。
本気で“仕事モード”に入っているときは、多少大きくて重くとも、もっと大きめのモバイルノートPCのほうが都合がよいのは間違いない。ただ、筆者は仕事以外でモバイルノートPCを持ち出すことはほとんどないのに対し、小型軽量のVAIO Pは仕事でも遊びでも、バッグに「とりあえず放り込んでおく」という使い方がストレスなくできる。遊びの割合が多くても、ちょっと外で仕事がしたい場合に対応できるのはありがたい。
さて、仕事でも遊びでもそうだが、複数のPCを使い分ける際、最も重要なのはデータの同期ではないだろうか。外で仕事をしようとVAIO Pを持ち出したのに、自宅のPCに書き進めた原稿を忘れてしまった……なんてことがあってはならない。
とはいえ、文書ファイルなどの最新バージョンがどのPCにあるか常に把握しておき、USBメモリなどでいちいちデータを移動して使うような手間をかけるくらいならば、多少サイズが大きくなっても1台のモバイルノートPCですべての作業をやったほうがマシに思える。ここはなんらかの同期ツールや同期サービス、あるいはクラウド化で効率アップを図りたいところだ。
VAIO Pにはデータの同期ツールとして「ACCUSYNC for VAIO」(アキュシンク・フォー・バイオ)というソフトが付属している。せっかくなので、まずはこれを使ってみることにした。データの同期ツールなので、VAIO Pだけでなく、VAIO Pと同期したいPCにもインストールして使用する。VAIO Pのスタートメニューに「ACCUSYNC for VAIOのインストーラー」というフォルダが登録されており、そこから同期対象となるPCのインストーラも入手できる。
同期を行うには2台のPCが、有線LAN/無線LAN(ローカル)、USBリンクケーブル、IEEE1394ケーブルのいずれかの方法で接続されており、両方のPCでACCUSYNC for VAIOを起動しておく必要がある。今回はこの中で利用頻度が高いと思われる無線LANで接続した。
ACCUSYNC for VAIOを最初に起動すると設定ウィザードが立ち上がるので、画面の指示に従って両方のPCの設定を進めていく。このウィザードで行う設定は、後からでも変更できる。同期の方法は、ファイルやフォルダの同期を行うファイル種別の設定、片方向や双方向での同期、一方のPCでファイルが削除されていた場合にもう一方のPCで削除するかどうか、などを設定できる。
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