EIZOの“エンタメ”液晶ディスプレイ、用途別おすすめ機種はコレ!徹底比較で違いが丸分かり(5/6 ページ)

» 2010年12月22日 09時30分 公開
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比較5――スタンドや各種設定の使い勝手は?

スタンド機構

 これは液晶ディスプレイ選び全般にいえることだが、スタンドの調整機構は意外と重要だ。机上に置いた液晶ディスプレイの画面を見やすい位置と角度にきちんと固定できないと、視認性が低下するだけでなく、長時間の利用では目や肩に負担がかかりやすくなる。そのため、高級機ほどスタンド調整にはこだわって作っていることが多い。

 4機種の中で調整範囲が広いのは、FX2431TVとT2351W-Lだ。FX2431TVは画面の高さとチルト角度が円弧を描くようにスムーズに移動するユニークな構造(ArcSwing 2)により、画面を自然に見下ろす楽な姿勢で利用できる。また、左右のスイベル調整も行えるので使い勝手がよい。

 T2351W-Lはディスプレイ部が接地するフォトスタンドのような独特のフォルムと、画面をFX2431TV以上に寝かせられる独自の機構(LaidBack Stand)が特徴だ。画面のチルト角度は上15度〜65度の範囲内で10度ずつ、6段階に細かく調整できる。画面を最大限に寝かせた状態にすれば、あたかも机上で新聞を広げているような感覚で画面を見られるのがよい。また、机上にヒジをついたまま、楽な姿勢でタッチ操作ができるなど、電子書籍やタッチパネルに最適化された専用スタンドとなっており、実際に使ってみると、その快適さに感心させられる。

 FX2301TVとFS2331が採用するのはシンプルなチルトスタンドだが、スピーカー周囲のデザインが凝っている点と、専用のカラーパーツによってボディカラーの一部をカスタマイズできる点に注目したい。FX2301TVはスピーカーのカバーにもなっているサウンドジャケットをオプションとして合計5色用意。サウンドジャケットの上には、カラーモードに合わせて5色に変化するイルミネーションバーも設けられている(任意の色に設定することも可能)。FS2331はサウンドジャケットほど派手ではないが、標準で3色のカラーシートが付属しており、画面下に走る横のラインを好みの色に変えられるのが面白い。

FORIS FX2431TV:ArcSwing 2は円弧を描くように画面が移動し、高さとチルト角度を柔軟に変更できる。左右のスイベルも可能だ
FORIS FX2301TV:シンプルなチルトスタンドを採用する

FORIS FS2331:FX2301TVと同様、シンプルなチルトスタンドを採用する
FlexScan T2351W-L:フォトスタンド風のボディを採用。チルト角度は上15度〜65度の範囲内で10度ずつ、6段階に細かく調整できる

FlexScan T2351W-L:上から見下ろしつつ、片ひじをつくようなリラックスした姿勢で電子書籍を読めるのが特徴だ
FlexScan T2351W-L:付属のタッチペンでも操作可能。Windows 7のペイントツールなどで、簡単な図版や手書き文字を書くこともできる

FORIS FX2301TV サウンドジャケット:本体のカラーは、フィーバーレッドとワンダーブラックの2色。さらにオプションで3色のサウンドジャケット(標準カラーと合わせて計5色)を用意する
FORIS FS2331 カラーシート:本体カラーはブラックのみだが、標準でレッド、ブルー、グレーのカラーシートが付属。画面下に走る横のラインを好みの色にカスタマイズできる

スタンド機構の比較
製品名 FORIS FX2431TV FORIS FX2301TV FORIS FS2331 FlexScan T2351W-L
チルト 上35度、下5度 上20度、下5度 上20度、下5度 15度〜65度(10度刻みで6段階)
スイベル 左右とも172度
昇降 24ミリ
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 566×230×444〜480ミリ 547×275×445ミリ 549×212×403ミリ 557×194〜367×204.5〜375.5ミリ
重量 約11.1キロ 約9.1キロ 約6.9キロ 約7.6キロ
カラーパーツによるカスタマイズ サウンドジャケット(5色) カラーシート(3色)
ボディカラー ブラック、シルバー フィーバーレッド、ワンダーブラック ブラック ブラック、グレイブラック

結論――この比較で分かったこと

  • FX2431TVは画面の高さとチルト角度が円弧を描くようにスムーズに移動
  • T2351W-Lはタッチパネルや電子書籍に特化した、寝かせられるボディを採用
  • FX2301TVはオプションのサウンドジャケットで着せ替えが可能
  • FX2301TVは5色に変化するイルミネーションバーも装備
  • FS2331は標準で3色のカラーシートが付属


リモコン、操作ボタン、OSDメニュー構成

 これら4機種は豊富な機能を持ち、状況に応じてさまざまな設定を使い分けられるが、設定変更の操作が簡単に行えなくてはストレスとなってしまう。逆に、手軽にサクサクと目的の設定を選んだり、画質の調整ができれば、それだけ製品を使い込んでみる気になるだろうし、それは製品の魅力を最大限に引き出すことにもなる。

 こうした設定の手軽さについては、FX2431TV、FX2301TV、FS2331の3機種にリモコンが付属しているのがありがたい。映像入力やカラーモードの切り替え、音量の調整、OSDメニューの設定といった操作が、本体から少し離れた場所で手軽に行えるのだ。

 特にFX2431TVとFX2301TVはテレビ機能も備えているため、少し離れた場所でチャンネル切り替えなども即座に行える必要があり、多数のボタンを配置したフルリモコンが付属している。FX2301TVのリモコンにはリラックスモードやスルーモード、ゲーム用の画面サイズを切り替えるためのボタンもあり、ゲーム用途でも満足度が高い。FS2331付属のリモコンは小型のカードリモコンになるが、利用頻度の高い機能がまとまっており、本体の操作ボタンをいじるよりは段違いに使いやすい。使っていないときは、本体スタンドの台座にちょこんと置いておけるため、邪魔にならない利点もある。

付属のリモコン:左から、FS2331、FX2301TV、FX2431TVに付属のリモコン。それぞれデザインが異なり、FX2431TVとFX2301TVは多機能なフルリモコンとなっている
FORIS FS2331:FS2331のカードリモコンはコンパクトなので、使っていないときにスタンドの台座に置いておける

 一方、T2351W-Lはリモコンが付属しないが、基本的にユーザーが本体のすぐ近くでタッチパネルに触れて操作するモデルなので、離れた場所から設定が行えることの重要性は低く、特に不便は感じない。設定用のボタンもほかの3機種より大きく押しやすいうえ、映像入力やカラーモード、省電力設定の切り替え、輝度や音量の調整がすばやく行えるショートカットボタンも設けられており、操作性はよく練られている印象だ。

FORIS FX2431TV ボタン:フルリモコンが付属するため、前面のボタンは小さく、目立たないよう処理されている
FORIS FX2301TV ボタン:FX2431TVと同様、フルリモコンが付属する。本体に装備するのは最小限のボタンだけだ

FORIS FS2331 ボタン:カードリモコンで操作を行うため、ボタンの数は少なく、数も最小限となっている
FlexScan T2351W-L ボタン:リモコンが付属しない代わりに、ほかの3機種とは異なり、大きく押しやすいボタンが並ぶ。各ボタンにショートカット機能が割り当てられているので使いやすい

 OSDメニューの構成も使い勝手を左右するポイントだが、リモコンが付属するFX2431TV、FX2301TV、FS2331はサイズが大きく、フォントの視認性も高い高解像度のメニューを用意しており、使っていて気持ちがいい。T2351W-Lは従来型のアイコンが並んだシンプルなOSDメニューを備えている。以前からEIZOディスプレイを使ってきたユーザーにとっては、こちらのほうがなじみやすいかもしれない。

 さらに、画質のカスタマイズがしっかり行えるのもEIZOディスプレイの強みとして挙げられる。4機種とも輝度やコントラストはもちろん、色温度やガンマを数値で段階的に指定できるのがありがたい(低価格の液晶ディスプレイでは色温度やガンマの数値設定がないものが多い)。このため、液晶ディスプレイの画質を目的に応じて追い込みたいこだわり派にも使いやすいだろう。

高解像度の詳細OSDメニュー:FX2431TV、FX2301TV、FS2331はサイズが大きく、フォントも見やすいOSDメニューを用意。リモコンの十字キーで直感的に操作でき、レスポンスも高速だ
シンプルなOSDメニュー:T2351W-Lは従来型のアイコンが並んだシンプルなOSDメニューを用意。画面はシンプルだが、項目数は多く、慣れればボタン操作で意外にテキパキと設定できる

リモコン/ボタン/メニュー構成の比較
製品名 FORIS FX2431TV FORIS FX2301TV FORIS FS2331 FlexScan T2351W-L
リモコン フルリモコン フルリモコン カードリモコン
操作ボタン 前面プッシュ式 前面プッシュ式 前面プッシュ式 前面プッシュ式(大きめ)
OSDメニュー 高解像度の詳細メニュー 高解像度の詳細メニュー 高解像度の詳細メニュー シンプルなメニュー

結論――この比較で分かったこと

  • FX2431TVとFX2301TVはテレビ機能が使いやすいフルリモコンを付属
  • FS2331は置き場所に困らない小型カードリモコンを付属
  • T2351W-Lの設定は本体のボタンで行う
  • FX2431TV、FX2301TV、FS2331は高解像度の詳細OSDメニューを用意
  • 4機種ともOSDの画質調整項目は充実


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比較6――エコの視点はどうなっているのか?

Auto EcoView:輝度の変動に応じた省電力の度合いをリアルタイムで表示するEcoView Index機能も備えている

 エンターテインメント向け液晶ディスプレイの本分ではないが、購入してから長期間使うとなると、省エネについても気になるところ。この点も少し触れておきたい。

 これら4機種はEIZO独自の省電力機能として、「Auto EcoView」に対応している。照度センサーを内蔵しており、周囲の明るさに合わせて画面輝度を自動で最適化してくれるため、節電効果が高く、しかも目にかかる負担を減らせるというメリットも大きい。普段はAuto EcoViewをオンにして省エネで運用し、色再現性が求められる作業などでは無効にしたり、輝度を手動調整したりと、利用シーンに応じて使い分ければいいだろう。

 消費電力はFX2431TVが最も高く、次にFX2301TV、そしてFS2331とT2351W-Lがほぼ横並びだ。最大消費電力で比べた場合、FX2431TVはT2351W-Lの3倍以上にもなる。FX2431TVは大画面でバックライト輝度が最も高く、入力系統も多いため、消費電力で最も不利になるのは仕方がない。FX2301TVも入力系統が多い高機能なモデルなので、通常の液晶ディスプレイより消費電力は高めだ。

 一方、FS2331とT2351W-Lは利用時の標準消費電力が24〜26ワットと低く、標準的な液晶ディスプレイと同レベルに収まっており、エンターテインメント性と省エネのバランスがうまく取れているといえる。ちなみに、節電時や待機時の消費電力は4機種とも低く、未使用時の無駄は心配しなくていいだろう。

省電力関連の比較
製品名 FORIS FX2431TV FORIS FX2301TV FORIS FS2331 FlexScan T2351W-L
最大消費電力 130ワット 80ワット 45ワット 42ワット
標準消費電力 非公開 75ワット 24ワット 26ワット
節電時消費電力 0.7ワット以下 非公開 1.0ワット以下 1.3ワット以下
待機時消費電力 0.6ワット以下 0.8ワット以下 0.17ワット以下 0.1ワット以下
Auto EcoView

結論――この比較で分かったこと

  • 4機種とも画面輝度を自動で最適化する「Auto EcoView」に対応
  • FS2331とT2351W-Lは消費電力が抑えられている


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