年の初めは“Sandy Bridge”をグリグリと走らせたイマドキのイタモノ(4/5 ページ)

» 2011年01月03日 14時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

Sandy Bridgeで大きく変わったグラフィックス関連の性能を検証する

 Sandy Bridgeに内蔵されたグラフィックスコアはIntel H67 Express搭載のマザーボードで有効になる。そこで、内蔵グラフィックスコアの性能検証は、マザーボードを「DH67BL」に変更し、Core i7-2600KとIntel H67 Express、Core i5-2500KとIntel H67 Expree、Core i5-655KとIntel H55 Express、そして、Phenom II X6 1100TとAMD 890GXという、いずれも統合型グラフィックスコアを利用するプラットフォームで行った。

評価用システム構成
CPU Core i7-2600K Core i5-2500K Core i7-875K Phenom II X6 1100T
マザーボード DH67BL DH67BL GA-H55N-USB3 M4A89GTD PRO
チップセット Intel H67 Express Intel H67 Express Intel H55 Express AMD 890GX
メモリ DDR3-1333 2Gバイト×2
GPU
HDD WD5000AAKS(500Gバイト/7200rpm/16Mバイト)
OS 64ビット版 Windows 7 Ultimate

Sandra 2011 Processor Arithmetic
Sandra 2011 Processor Multi-Media
Sandra 2011 Memory Bandwidth

PCMark Vantage Build 1.0.1.0(その1)
PCMark Vantage Build 1.0.1.0(その2)

PCMark 05 Build 1.2.0(その1)
PCMark 05 Build 1.2.0(その2)

,,CINEBENCH R11.5
MediaEspresso 6

3DMark 06:3DMark Score
3DMark Vantage Build 1.0.1(Performance)

THE LAST REMNANT(DirectX 9)
バイオハザード5(DirectX 10)
FINAL FANTASY XI OFFICIAL BENCHMARK

システム全体の消費電力

 グラフィックスの性能を検証する前に、Core i5-2500Kで測定したCPU関連テストの結果をCore i7-875Kを比較してみよう。PCMark 05ではCPUテスト、メモリテストともにCore i7-875Kを上回り、Sandra 2011でも一部を除いてCore i7-875Kのスコアに相当する。Core i7-875Kにグラフィックコアが内蔵され、さらにAES-NIに対応したのがCore i5-2500K、と考えるとコストパフォーマンスは高い。

 CINEBENCH R11.5でもSandy Bridge世代が優勢だ。4コア4スレッドのCore i5-2500Kと2コア4スレッドのCore i5-655Kでは、Multi CPUテストで2倍近い差が出ている。Media Espressoでトランスコードの処理時間を測定しても、グラフィックスコアのハードウェアで処理できるSandy Bridgeの優位性はさらに大きくなる。ハードウェアアクセラレーションをオンとした条件で今回比較に用いた映像ファイルをトランスコードした場合、Sandy Bridge世代のCPUは10秒台で変換を終えた。

 3D描画性能は3DMark06とTHE LAST REMNANT、バイオハザード5、そしてFINAL FANTASY XI OFFICIAL BENCHMARKで検証した。動作クロックの違いがあるとはいえ、3DMark06では2倍以上、バイオハザード5で2倍弱、THE LAST REMNANTで1.7倍、FINAL FANTASY XIで1.35倍と、どのテストでも、Clarkdale世代のIntel HD Graphicsからスコアを大幅に上げている。

 システム全体の消費電力を測定してみると、アイドル時でクアッドコアのCore i5-2500KはデュアルコアのCore i5-655Kより少なく、ピーク負荷時でも同じ傾向となった。

 Core i7-2600KとCore i5-2500Kとでは動作クロックが100MHz異なり、Core i7-2600KはHyper-Threading Technology対応で4コア8スレッド動作、Core i5-2500KはHyper-Threading Technologyに対応せず4コア4スレッド動作だが、両者の消費電力はそれほど違わない。GPU負荷時の消費電力は、Core i7-2600KもCore i5-2500KもCore i5-655Kを下回る。

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