MSIが公開した“Sandy Bridge”“Fusion”なノートPCと“Android”なWindPad2011 International CES

» 2011年01月13日 16時51分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ノートPCはSandy Bridgeを一斉採用

 2011 CESで、MSIはプレスカンファレンスと展示ブースで、これから投入を予定している製品のアピールを行っている。2011 CESのプレスカンファレンスでは、これから登場を予定しているハイエンドマザーボードを中心に紹介したので、こちらの展示ブースリポートでは、2011 CESで大きな動きを見せたAndroidタブレットとコンプリートPCを中心に報告しよう。

 ノートPCでは、インテルの“Sandy Bridge”プラットフォームを採用した新モデル「FX420」「FR720」「FR620」に加えて、薄型軽量のラインアップ「X Series」では、AMDの“Fusion”APUを搭載したモバイル向けノートPC「X370」と「U270」が展示されていた。

“Sandy Bridge”世代のCPUを搭載した「FR420」(写真=左)、「FR720」(写真=中央)、そして「FR620」(写真=右)

 X370は、デュアルコアのE-350(グラフィックスコアはRadeon HD 6310 Discrete- Classを統合)を搭載。13.3型ワイド液晶ディスプレイを採用し、データストレージには320Gバイト、もしくは、640Gバイトを内蔵する。また、これまで、NetbookラインアップだったUシリーズでもE-350を採用する。12型ワイドの液晶ディスプレイを搭載して、データストレージには320Gバイト/500Gバイト/640GバイトのHDDが選べる。本体に搭載したインタフェースには、USB 2.0が2基、USB 3.0が1基、メディアカードレーダー、有線LAN、そして、映像出力用にHDMIとアナログRGBを備える。また、無線接続ではIEEE802.11b/g/nが利用できる。

AMDの“Fusion”(ラインアップでTDP 18ワットの“Zacate”)シリーズとなるE-350を搭載する「X370」(写真=左)と「U270」(写真=右)。従来モデルでそれぞれCULV版CPUとAtomを搭載していたシリーズが、そろって“Zacate”を採用したことになる

オーディオ志向モデルも重視するGTシリーズ

 ゲーミングPCのハイエンドラインアップ「GT」シリーズでもSandy Bridge世代のCPUと対応プラットフォームを採用した「GT680」が登場する。展示されていた機材の構成は、CPUにCore i7-2630QM(2GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.9GHz)、GPUにGeForce GTX 460M(グラフィックスメモリはGDDR5を1.5Gバイト)を採用し、液晶ディスプレイは15.6型ワイド。展示されていた機材の解像度は1366×768ドットだったが、オプションで1920×1080ドットも選択可能という。サンプル機材のシステムメモリは4Gバイトで、データストレージは640Gバイト、もしくは、1Tバイトを搭載してRAID 0の構築が可能だ。

 一方、同じGTシリーズながら、「GT780」はゲーミングPCを想定して、CPUにSandy Bridgeを(デバイスマネージャーではプロセッサー・ナンバーが表示されなかったが、クアッドコアで動作クロック2.6GHzということで、Core i5-2540Mの可能性が高い)、GPUにGeForce GT 500Mを搭載するが、ボディデザインはGT680の“激しい”テイストから、黒でそろえた落ち着いた雰囲気でまとめている。ゲーミングPCとともに、DYNAUDIOのブランドを訴求するオーディオノートPCとしてもアピールできる構成だ。

こちらも“Sandy Bridge”世代のCPUと対応プラットフォームに一新した「GT680」(写真=左)と「GT780」(写真=右)

 展示ブースでは、将来に向けて開発中のコンセプトモデルも紹介されていた。液晶一体型PCの「Angellow.All-in-One PC」は、“エレガンスなデザイン”がコンセプトで、外観に曲線を取り入れたやわらかい印象とタッチパネルで完結する簡単な操作性の実現を目指している。

 「Kid Pad」は10型ワイドのタッチパネル内蔵ディスプレイを搭載したタブレットデバイスで、重さは900グラム以下、バッテリー駆動時間は8時間以上を目指す。液晶ディスプレイを囲むベゼル部分の上半分を折り曲げてスタンドにできるのが特徴で、この部分は取っ手としても利用できる。「The Butterfly」は“10点”マルチタッチに対応するタッチパネルを搭載するが、このディスプレイパネルが“スライド”してディスプレイ角度を調整する。

「Products for the Future −Extend Your Life to Infinity」というコーナーを設けて展示されたコンセプトモデルの「Angellow.All-in-One PC」(写真=左)、「Kid Pad」(写真=中央)、「The Butterfly」(写真=右)

 注目のタブレットデバイスとしては、COMPUTEX TAIPEI 2010でも登場した、Windows 7 Home Premium導入、Atom搭載の「WindPad 100W」のほかに、Android 2.2導入、ARMベースのプラットフォームを採用した「WindPad 100A」が公開された。ディスプレイサイズが7.6型ワイドで本体の重さは約850グラムであることまでは説明してくれたが、それ以外のバッテリー駆動時間や本体サイズなどについては未確定とのことだ。展示されていたサンプルの本体には、インタフェースとしてHDMI、USB、Mini USB、メディアカードリーダーを備えていた。

右はWindows 7 Home Premiumを導入したタブレッドPCの「WindPad 100W」で、左が2011 CESで公開されたAndroidタブレットデバイスの「WindPad 100A」(写真=左)。WindPad 100Aに搭載するインタフェースには、HDMI、USB、Mini USB、メディアカードリーダーを備える(写真=中央、右)

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