“Sandy Bridge”対応をうたうPCパーツが増殖中古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2011年01月17日 10時00分 公開
[古田雄介、吉川慧,ITmedia]
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「専用バックプレートを使うLGA 1156クーラーの一部は干渉する可能性があります」

ソフマップ秋葉原本館のCPUケース。Core i7-2600Kだけ姿がない

 Sandy Bridgeこと、新しいCore i7/i5がデビューして一週間。平日のうちに再入荷して全ラインアップをそろえたショップも見られたが、深夜販売から入手困難が続くCore i7-2600Kはすぐに売り切れるなど、人気モデルは依然として品薄な傾向が続いている。ソフマップ秋葉原本館は「評判が評判を呼んでいる印象です。給料日が集中する月末まで続いてくれればうれしいですけど、肝心のCPUの在庫が心もとないことだけ心配です」と話していた。

 新CPU特需が続く中、周辺パーツでも「LGA 1155対応」や「P67 Ready」といったうたい文句をパッケージにプリントした製品も目立つようになっている。

 先週パソコンショップ・アークに入荷したのは、G.SKILLのオーバークロックメモリ「F3-17600CL7D-4GBXHD」だ。DDR3-2200まで引き上げた2Gバイトメモリの2枚セットで、専用のクーラーを付属している。価格は1万5680円。箱にはP67マザー向けに設計したというシールが張られていた。G.SKILLからはP67やH67向けの通常クロックモデルもすでに先々週から投入されている。

 同店は「新しいプラットフォームは相性問題などが起きやすいので、通常クロック版もニーズがあると思います。ほかの構成と同じように新Core i7/i5とも組み合わせられますよ、といったニュアンスですが、オーバークロック版は逆。P67マザーで使うことを想定してギリギリまで引き上げているので、それ以外のマザーには載せられないくらいの意味合いがありますから」と語る。

G.SKILL「F3-17600CL7D-4GBXHD」。箱にP67向けに設計した旨のシールが張られている(写真=左/中央)。先々週に登場した同社のDDR3-1600 8GBキット「F3-12800CL9D-8GBXL」。パッケージにP67対応と明記している。価格は1万500円前後だ(写真=右)

 同様に、CPUクーラーもLGA 1155対応をうたうモデルが複数登場した。LGA 1155のソケット形状はLGA 1156とまったく同じなので、別段LGA 1155のサポートをうたっていなくても使える可能性が高いが、一部には例外もあるらしい。

 あるショップに営業に来ていたサーマルティクのスタッフは「LGA 1155マザーには、まれにCPU固定金具を固定するネジがバックプレートから長く飛び出している製品があるようです。すると、CPUクーラー固定用のバックパネルと飛び出したネジの先端が干渉して、装着できないといった可能性も出てきます。バックパネルを使わないタイプのクーラーならまったく問題ないですけどね」と解説してくれた。

 1月19日に発売される同社のCPUクーラー「Contac 30」もバックパネルで固定する仕組みだが、マザーのネジが触れる部分に穴を空けることでこの問題をクリアしているそうだ。価格は4000円台半ばになる見込み。

CPUにヒートパイプを直付けするサーマルティクの「Contac 30」。付属のバックパネルに穴が空いている(写真=左/中央)。LGA 1155マザーのCPU部分。固定金具は3本のネジで固定している。このネジが干渉を引き起こす場合があるという(写真=右)

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