ナナオ、2560×1440ドット表示/IPS採用の27型ワイド液晶「FlexScan SX2762W-HX」同サイズのColorEdgeも登場

» 2011年01月27日 15時00分 公開
[ITmedia]

 ナナオは1月27日、2560×1440ドット表示に対応した27型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan SX2762W-HX」と「ColorEdge CG275W」を発表した。SX2762W-HXは2月9日、CG275Wは3月23日に発売する。価格はいずれもオープン。

カラーマッチングツールも強化したフラッグシップ機「FlexScan SX2762W-HX」

「FlexScan SX2762W-HX」

 FlexScan SX2762W-HXは、汎用液晶ディスプレイのフラッグシップモデル「FlexScan SX」シリーズに追加された上位機種。DTP、CAD、動画制作などのクリエイティブワークやデジタルフォトユーザー向けの製品だ。

 シリーズ初の採用となる2560×1440ドット表示の27型ワイド液晶パネル(IPS方式)は、596.74×335.66ミリの表示領域を確保し、A3ノビ実寸とツールパレットを1画面で表示できる。新たに10ビット入力対応のMini DisplayPort端子や、可動範囲の広い新スタンド「FlexStand 2」を採用したほか、同社独自の「輝度ドリフト補正機能」を強化し、電源オンから輝度が安定するまでの時間をさらに短縮した。

 オプションのカラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」にも対応しており、2月9日に配布される最新版ソフトウェア「EasyPIX Software ver.2.0」を導入することで、色合いや明るさを目視で感覚的に調整可能なモードに加えて、目標値(輝度、色温度、色再現域、ガンマ)を数値で設定できる「キャリブレーション」モードも使えるようになる。

 Adobe RGBカバー率97%、NTSC比102%の広色域表示をサポートし、色域変換によるsRGB色域の表示モードも持つ。階調性を高める16ビットLUT(ルックアップテーブル)、輝度や色度のムラを低減して表示均一性を向上させる「デジタルユニフォミティ補正回路」、バックライトの経時変化による輝度変動を常に補正する「ブライトネス自動制御」、周囲の温度による色度変化を抑制する「温度センシング」、輝度変動に伴う色度変化の抑制といった表示安定化機能を装備している。

 基本スペックは、輝度が270カンデラ/平方メートル、コントラスト比が850:1、応答速度が黒→白→黒で12ms/中間階調で6ms(オーバードライブ回路搭載)、視野角が上下/左右ともに178度だ。

新たにMini DisplayPortを採用

 インタフェースは、映像入力がMini DisplayPort×1、DisplayPort×1、DVI-D(3系統ともHDCP対応)、USB 2.0ポートがアップストリーム×1、ダウンストリーム×2を備えている。映像入力はすべて10ビット入力に対応し、最大約10億7374色の表示が可能だ(10ビット対応グラフィックスカード/ソフトウェアが必要。通常利用では8ビット対応の最大約1677万色表示となる)。

 新スタンドのFlexStand 2は、上25度のチルト、左右で各172度のスイベル、151.5ミリ(最大190ミリ)の昇降、右回り90度回転による縦位置表示といった調整が行える。本体サイズは646(幅)×281.5(奥行き)×425〜576.5(高さ)ミリ、重量は約13.6キロ。

 EIZOダイレクトでの直販価格は12万4800円、EasyPIXとのセットモデルで12万9800円だ。

ハードウェアキャリブレーション対応モデル「ColorEdge CG275W」

「ColorEdge CG275W」

 ColorEdge CG275Wは、プロフェッショナルフォト、出版、デザイン業界、動画制作など、厳密な色再現性が求められる用途向けのカラーマネジメント対応モデル。24型ワイドモデルの「ColorEdge CG245W」と同様、小型キャリブレーションセンサーを内蔵することで、センサーを着脱せずにハードウェアキャリブレーションが可能だ。

 事前に設定しておいたタイミングでキャリブレーションを自動実行するため、定期的なキャリブレーション作業を行う管理コストの削減や業務効率の向上が見込める。基準としたいほかの外付けセンサーの測定結果に、内蔵センサーの測定結果を合わせる機能(コレレーション)も持つ。

画面下部にキャリブレーションセンサーを内蔵

 基本スペックやボディのデザインはSX2762W-HXと共通だが、ユニフォミティの補正を画面全域・全階調で細かく行っているほか、高度なハードウェアキャリブレーションのサポートや、加法混色性能を向上させる3D-LUTの搭載、EBU、Rec709、SMPTE-C、DCIといった放送規格の色域とガンマを再現するカラーモードへの対応、遮光フードや調整データシートの付属といった優位性がある。

 EIZOダイレクトでの直販価格は23万1000円だ。

PAGE2011/CP+にて実機を展示、プレゼントキャンペーンも

 なお、同社は2011年2月2日〜2月4日に開催される印刷・メディア業界の総合展示会「PAGE2011」にブースを構え、ColorEdge CG275WとFlexScan SX2762Wを初めて展示する予定だ。ブースではColorEdgeによるカラーマネージメントセミナー(事前登録不要、聴講無料)などを予定している。

 また、2011年2月9日〜2月12日に開催されるカメラと写真の総合展示会「CP+」にも出展し、こちらでもColorEdge CG275WとFlexScan SX2762Wを展示するほか、EIZO EasyPIXを使ったカラーマッチング体験コーナーの設置や、カラーマッチングセミナー、プロカメラマンによるトークショーを実施する予定だ。

 さらに、CP+連動企画として「FORIS FS2331 + EIZO EasyPIXがもらえる!モニター募集キャンペーン」を開催し、抽選で20名に対象商品を提供する(CP+の会期中に特設Webページから応募)。

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