ボディデザインは上位機のカラー対応A4インクジェットプリンタ「PX-203」がベースとなっている。カラーはオフホワイトを基調に、トレイ周辺をグレーで塗り分けており、ビジネスユースを意識したシンプルな外観だ。
本体サイズは収納時が445(幅)×330(奥行き)×154(高さ)ミリで、使用時は排紙トレイが前方に伸びるため、445(幅)×558(奥行き)×154(高さ)ミリと奥行きが増す。自動両面印刷ユニットの内蔵を考慮すると、なかなかコンパクトに収まっているが、カラー対応モデルに比べて小型化しているわけではない。これは前述の通り、カラーインクがない代わりに、大容量ブラックインクを2本利用するからだ。
インタフェースもビジネス利用に配慮し、USB 2.0だけでなく、100BASE-TX/10BASE-Tの有線LANを標準装備する。最近のインクジェットプリンタでは採用例が多い無線LANは内蔵していない。
給紙と排紙はいずれも前面から行う設計で、用紙の交換や補充、排紙されたプリントのピックアップなどはスムーズに行える。給紙カセットはA4普通紙を最大250枚、はがきを最大50枚セットすることが可能だ。給紙は1系統のみで、異なる種類の用紙を同時にセットしておくことはできないが、PX-K100はモノクロ専用機ということで、写真用紙と普通紙を使い分けるようなシーンが発生しないため、たいていの場合はA4普通紙を大量に入れておいて問題ないだろう。
用紙サイズについては、通常のA4用紙に加えて、単票紙がA6縦〜A4縦/89〜215.9(幅)×127〜1117.6(長さ)ミリのユーザー定義サイズ、はがき、往復はがき、洋形封筒1号〜4号、長形封筒3号/4号に対応。用紙種類は、普通紙(再生紙含む)、フォトマット紙、スーパーファイン紙、スーパーファイン専用ハガキ、スーパーファイン専用ラベルシートなどを利用できる。
対応OSはWindows XP/Vista/7(32ビット版/64ビット版)、Mac OS X 10.4.11以降/10.5/10.6だ。付属ソフトはプリンタドライバやネットワーク接続で利用するユーティリティなどシンプルにまとまっている。プリンタドライバもモノクロ専用の仕様なので、同社のカラー対応モデルより項目数が少なく、見た目にも分かりやすい。
プリンタドライバからは、印刷品質(3段階)をはじめ、用紙種別、両面印刷、割り付け印刷(1枚の用紙に2ページまたは4ページ)、ポスター(拡大分割)印刷、拡大/縮小、「マル秘」「重要」などのスタンプマーク印刷、静音動作モードへの切り替えなどの設定が行える。よく使う印刷設定は「お気に入り設定」として登録でき、次回以降はメニューから選択するだけで利用可能だ。
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