G1-Killerシリーズの解説は、台湾GIGABYTE本社のティム・ハンドレイ氏が行った。ハンドレイ氏は、G1-Killerシリーズのコンセプトとして、4つのポイントをピックアップ。「マルチグラフィックス」(Super Sight)、「高品質なオーディオ」(Super Hearing)、「高速なネットワーク」(Super Speed)、「信頼性」(Super Shield)を「ゲーマーに求められる機能」として掲げ、それぞれにオリジナリティある機能を加えたと説明する。
Super Sightでは、3-way SLI、および、4-way CrossFireX(G1.Assasion)をサポートする点をアピールする。Super Hearingでは、CreativeのSoundBlaster X-Fi(20K2)を搭載。合わせて128MバイトのDDR-400メモリ(HYNIX H5DU1262GTR-E3C)を搭載することでCPU負荷の低減を実現するという。また、オーディオチップ用にニチコンのMUSE ES、MWシリーズの両極性音声用コンデンサを搭載している。ボード片隅の緑のコンデンサがMUSE ES、金色のコンデンサがMUSE MWだ。
次のSuper Speedでは、“Killer NIC”で知られるBIGFOOT NETWORKSの「Killer E2100」チップを搭載。このチップはネットワーク処理を専用チップで行うことによりCPU負荷を軽減、ゲーム中のフレームレートが向上するとされている。なお、Killer E2100にも専用のDDR2-667メモリ1Gバイト(Samsung K4T51163QI-HCE6×2)搭載している。メインメモリのDDR3メモリと合わせ、DDR、DDR2、DDR3の3種のメモリが1枚のボード上に混載される珍しいマザーボードということになる。
さらに、上位モデルでは、USB 3.0やeSATAインタフェースとオーバークロックボタンを備えたフロントアクセスベイ、そして追加搭載されるSerial ATA 6Gbpsコントローラ(Marvell SE 9182)が2本のPCI Express x1で接続されるため、ごく一般的な、1本のPCI Express x1接続よりも速いことなどを紹介した。
最後の信頼性では、インパクトのある弾倉型デザインとなった新設計のヒートシンクや、ボード上の5カ所に搭載された温度センサーと追加ファン用ピンヘッダ、従来からのGIGABYTE独自機能をフル搭載する点などを訴求する。そのほか、Driver-MOSFETの採用、3TバイトHDDをサポートするDual BIOS(Hybrid EFI)機能なども取り上げている。
ハンドレイ氏は、「こうした機能はゲーマーからのフィードバックを盛りこんで開発した」と述べている。また、なぜIntel X58 Expressチップセットなのか、という問いに対しては「PCI Expressレーン数やハイエンド市場におけるLGA 1366マザーボードの高いシェア」などを挙げており、ほかのチップセットでの展開についてはG1-Killerシリーズの反響とユーザーの要望次第としている。
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