ソニーが「VAIO」春モデル第2弾を発表――3D立体視、新モバイル、集光ボディ、新テレパソ2011年PC春モデル(1/3 ページ)

» 2011年03月08日 10時00分 公開
[ITmedia]

VAIO新モデルの特徴

ラインアップ

  • 16型クラスのAVノートPCであるVAIO Fに“VAIO初”の3D立体視対応モデルを追加
  • 13.3型モバイルノートPCのVAIO Sにハイスペックな上位モデルを追加
  • VAIO Cが集光ボディを採用した14/15.5型ノートPCとして復活
  • 液晶一体型PC上位シリーズのVAIO Lをフルモデルチェンジ
  • 新機種すべてに新デザインのボディを採用

ハードウェア

  • 新機種すべてに第2世代Core プロセッサー(開発コード名:Sandy Bridge)を採用
  • VAIO Fはフレームシーケンシャル方式の3D立体視を採用
  • VAIO Fの16型フルHD液晶に独自の4倍速技術とLEDバックライトを搭載
  • VAIO FにはBRAVIAと共通のアクティブシャッター式3Dメガネを付属
  • VAIO Fは3Dグラス用IRエミッターを本体に内蔵
  • VAIO Fに地デジチューナー×2、AVCトランスコーダー×2を内蔵
  • VAIO FSの液晶ディスプレイに低反射コートを採用
  • VAIO Sにスイッチ式のCPU内蔵グラフィックス/外部GPU切り替え機能を装備
  • VAIO Sの直販モデルに最大1TバイトのクアッドSSD(RAID 0)を用意
  • VAIO Sに底面装着の拡張バッテリー(チャージャー付属)を用意
  • VAIO SCにバックライト付きキーボードを搭載
  • VAIO Cの直販モデルにCPU内蔵グラフィックス/外部GPUの自動切り替え機能を用意
  • VAIO Lに3波チューナー×2、AVCトランスコーダー×2、地デジチューナー×1を内蔵
  • VAIO Lに約5秒で起動する地デジ視聴機能「スグつくTV」を装備
  • VAIO Lに液晶ディスプレイのフレームをタッチ操作できる「Edge Access」機能を用意
  • VAIO SCLにOSを起動せずにWebブラウズが可能な「Quick Web Access」機能を装備
  • VAIO FLはソニー独自のバーチャルサラウンド技術「S-FORCE」に対応
  • 新機種すべてにUSB 3.0を搭載

ソフトウェア

  • VAIO Fに3Dコンテンツ用アプリケーション(2D→3D変換対応)を搭載
  • VAIO SにQuick Boot(高速起動)機能を用意
  • 標準仕様モデルすべてに64ビット版Windows 7 Home Premiumを採用
  • 標準仕様モデルすべてにOffice Home and Business 2010を採用


すべてが新しいVAIOの2011年春モデル第2弾

 ソニーは3月8日、「VAIO」の2011年春モデル第2弾を発表した。店頭販売向けの標準仕様モデルと、購入時に仕様が選べるソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルを用意し、2011年3月19日より順次発売する。

 今回同社が発売するのは、16型クラスの大画面ノートPC「VAIO F」に追加したVAIO初の3D立体視対応モデル、13.3型ワイド液晶搭載モバイルノートPC「VAIO S」のハイスペックな上位モデル、ボディに新素材を用いたデザイン重視の14型/15.5型ワイド液晶搭載ノートPC「VAIO C」、フルモデルチェンジを果たした液晶一体型PCの上位シリーズ「VAIO L」の4機種だ。

 小幅なモデルチェンジだった第1弾(2011年1月12日発表)と異なり、いずれも第2世代Core プロセッサー・ファミリー(開発コード名:Sandy Bridge)のCPUと、それに対応したノートPC向けプラットフォーム(開発コード名:Huron River)を初採用し、ボディデザインも一新している。

4倍速パネルで3D立体視の画質を追求したAVノート――「VAIO F」

「VAIO F」

 「VAIO F」はテレビ録画や映像/音楽コンテンツの視聴、さらには写真や動画のクリエイティブ用途まで想定したプレミアムAVノートPC。従来機種をマイナーアップデートした春モデルの第1弾が販売中だが、新たに“VAIO初”の3D立体視対応モデルが加わる。

 3D立体視は、左右両目向けの映像を交互に再生するフレームシーケンシャル方式を採用。同社の液晶テレビ「BRAVIA」と同じアクティブシャッター方式の3Dメガネが付属し、これをかけることで3Dコンテンツの立体視が楽しめる。

 同方式のPC向け液晶パネルは通常倍速(120Hz)駆動だが、VAIO Fでは4倍速(240Hz)駆動に対応した高速応答/広視野角/低反射コート付きの16型フルHD液晶パネルを新採用。左右の映像切り替え時にLEDバックライトを消灯しつつ、黒画像を挿入することで、左右画像の混ざりによる画質低下(クロストーク)を大幅に抑えた。3D対応テレビに比べて画面サイズが小さく、視聴距離が近くなるため、3Dの奥行きを自動補正してVAIO Fの画面上で見やすくする機能も備える。

ノイズレスをコンセプトに装飾を極力省いたボディデザイン

 Blu-ray 3DとNVIDIA 3D Vision対応のゲーム、フォト、ビデオといった3Dコンテンツを立体視できるほか、Blu-ray DiscやDVD、地上デジタル放送、ゲーム、ビデオなどの2Dコンテンツをボタン1つで3D映像に変換して立体視することが可能だ。

 ボディは光沢ブラックを基調とした新デザインを採用。標準仕様モデルは4コア/8スレッド対応のCore i7-2630QM(2.0GHz/最大2.9GHz)、NVIDIA GeForce GT 540M(グラフィックスメモリ1Gバイト)、AVCトランスコーダーによる長時間録画に対応したダブル地上デジタルテレビチューナー、4Gバイトメモリ(2Gバイト×2)、640GバイトHDD、Blu-ray Discドライブ、3D対応のHDMI出力、ソニー独自のバーチャルサラウンド技術「S-FORCE」などを搭載する。

 なお、VAIOオーナーメードモデルでは4コア/8スレッド対応のCore i7-2820QM(2.3GHz/最大3.4GHz)や8Gバイトメモリ(4Gバイト×2)、512GバイトSSD、Adobe Creative Suite 5 Production Premiumなどが選べる。

新デザイン&新プラットフォームの13.3型モバイルノート――「VAIO S」

「VAIO S」(ブラック)

 「VAIO S」は、光学ドライブを内蔵したスタンダードな構成の13.3型ワイド液晶搭載モバイルノートPC。VAIO Fと同様、マイナーアップデートした春モデル第1弾が販売中だが、これに新設計の上位モデル(型番:VPCSB〜)が加わる。モバイルノートPCのフラッグシップモデル「VAIO Z」で培った技術をより幅広いユーザーに届けるというコンセプトで開発されたハイスペック志向のモデルだ。

 ボディはフルフラットなデザインに仕上げている。マグネシウム合金を上下から包み込むように組み合わせ、側面から見ると6角形になる「ヘキサシェル」構造により、軽量化と高剛性化を実現した。アルミニウムの1枚板から成型した耐久性の高いパームレストや、ヒンジを背面に置くことで本体と液晶の接続部を隠し、パームレストも広く確保する「コンシールドヒンジ」など、機能性を追求しながらデザインの美しさにも配慮している。

本体サイズは331(幅)×224.5(奥行き)×23.9(高さ)ミリ、重量は約1.64〜1.79キロだ。バッテリー駆動時間は標準で約8〜9.5時間、底面に装着するオプションの拡張バッテリーと組み合わせれば、約15.5〜19時間まで延ばせる。

 標準仕様モデルは、2コア/4スレッド対応のCore i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz)とBlu-ray Discドライブを搭載した上位機、2コア/4スレット対応のCore i3-2310M(2.1GHz)とDVDスーパーマルチドライブを搭載した下位機を用意。

 いずれもグラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphics 3000と外部GPUのAMD Radeon HD 6470Mをスイッチで切り替えて利用できる。メモリは4Gバイト(オンボード、空きスロット×1)、データストレージは500GバイトHDD、液晶ディスプレイは低反射コート付きで、解像度が1366×768ドットだ。本体の揺れを感知してHDDのヘッドを退避させるHDDプロテクション機能や、バックライト付きキーボードも備える。

 VAIOオーナーメードモデルでは、2コア/4スレッド対応のCore i7-2620M(2.7GHz/3.4GHz)や1TバイトのクアッドSSD(RAID 0)、8Gバイトメモリ、ワイヤレスWANといったよりハイスペックな構成が選べる。

標準仕様モデルの下位機は、ブラックのほか、ホワイト(写真=左)とピンク(写真=中央)のカラーを用意。VAIOオーナーメードモデルでは、限定カラーのブルー(写真=右)に加えて、ブラックとホワイトが選べるが、ピンクは用意されない

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