もう1つ話題を集めていたのは、ECSのFusionマザー「HDC-I2」だ。ファンレス仕様のMini-ITXマザーで、価格は1万2000円弱から1万3000円で出回っている。こちらの在庫は潤沢だ。
HDC-I2はSATA 2.0ポート2基とDDR3スロット2基を備えるマザーボードで、映像出力はアナログRGBとDVIの2種類を備える。ほかのFusionマザーと比べて、SATA 3.0ポートやHDMI出力を搭載していないというマイナス面もあるが、PCIスロットを備えているのが大きなプラス材料になっているという。
※記事初出時、映像出力の記載に誤りがありました。おわびして訂正いたします。
パソコンハウス東映は「“例のカード”を挿して、小型のテレビサーバとして使えますからね。FusionのGPU性能は評判がいいので、編集の必要がないという人には十分な性能があると思います。SATAポートが2基なのが玉にキズですが、光学ドライブ非搭載の構成にする手もありますし」と話していた。
ちなみに“例のカード”は、アースソフトのデジタル3波対応チューナー「PT2」を指すようだ。PT2はPCI接続の拡張カードで、2009年10月に発売されているが、その後もRev.Bに進化して、定期的に出回っている。各ショップのキャンペーンの目玉に据えられることも多く、現在でも開店前に入荷数以上の行列が作られることもある人気パーツだ。
某ショップは小さな声で「PT2の後継モデルがとん挫して、PT2 Rev.Bがある程度安定した数量生産されるようになったみたいです。最大4番組録画できるうえ、コピーガードがスルーできるとかできないとかといった話もあって、一部の人には絶対的な支持を集めています。PCパーツで2年以上鉄板の地位にいるのは並大抵じゃないですよ、本当」と話してくれた。
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