C400シリーズの性能を、250Gバイトモデル「MTFDDAC256MAM-1K1」を使ったベンチマークテストで検証した。行ったベンチマークテストの内容は先日のIntel SSD 320の記事と同様で、「CrystalDiskMark 3.0.1」と「HD Tune Pro 4.60」のベンチマークモードだ。接続設定はすべてAHCIモードで、ライトテストでドライブのパーティションを完全に空けた状態にしておく必要があるHD Tune Pro以外のファイルフォーマットは、NTFSで統一している。またマザーボードなどのシステム環境についても同じものを使用しているので、比較用に用意したC300の測定結果も前回と同様だ。Intel SSD 320との製品比較も参考にして欲しい。
4KバイトのリードでC300に苦戦するが、その以外では後継製品らしく、特にライト性能で大幅な性能向上を果たしている。また、ランダム4Kバイトのライト性能についてはIntel SSD 320も大きく上回る。
HD Tune Pro 4.60では、リード性能の測定値が安定していない。シーケンシャルなどの数値自体は一定のデータが出ているものの、IOPSのリード測定値も不調だ。それでも、ライト関連のテスト結果はC300を上回る。
型番 | C400 | C300 | Intel SSD 320 |
---|---|---|---|
HDD Test Suite | 62504 | 33742 | 45377 |
Windows Defender | 362.27 MB/s | 211.01 MB/s | 223.39 MB/s |
gaming | 326.5 MB/s | 226.89 MB/s | 208.61 MB/s |
importing pictures to Windows Photo Gallery | 406.03 MB/s | 277.41 MB/s | 240.44 MB/s |
Windows Vista startup | 349.54 MB/s | 204.88 MB/s | 230.24 MB/s |
video editing using Windows Movie Maker | 256.38 MB/s | 120.48 MB/s | 179.34 MB/s |
Windows Media Center | 379.06 MB/s | 166.95 MB/s | 233.4 MB/s |
adding music to Windows Media Player | 186.67 MB/s | 79.51 MB/s | 175.33 MB/s |
application loading | 169.73 MB/s | 85.68 MB/s | 210.67 MB/ |
PCMark Vantageは実際のアプリケーションの動作を再現することで、ドライブの性能を測るベンチマークテストだ。C400はC300に対してすべてのテスト項目で上回っている。Intel SSD 320と比較しても、application loadingなどの一部のリードテスト項目以外で上回っている。
SSDは、同じシリーズでも容量によって性能が変わる傾向にある。しかし、RealSSD C400シリーズはリード性能についてはどの容量を選んでも同じになっている。評価で使用した256Mバイトモデルは、シリーズ中で上位クラスに当たるが、下位モデルでも同じリード性能を期待できる。
Intel SSD 320シリーズと比べてみても、テストによって300Gバイトモデルも上回る結果を出している。特にライト性能については、かなり高い性能を示しているので、システム用ドライブとしては非常に使いやすいといえるだろう。
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