なお、PCリテラシーの高いユーザーであればこれら電源プランのカスタマイズも普通に行えるだろうが、それ以外の多くの一般ユーザーは「購入時状態のまま」である例が多いようだ。このユーザー層に向け「Windows PC自動節電プログラム(Fix it)」の無償配布を行い、設定方法が分からなくても起動すれば節電効果が望める複数の項目を一括で設定できるようにした。インストール方法や復元方法が分からない層向けの無償電話サポート窓口も設ける。
Windows PC自動節電プログラムの適用により、電源プラン「省電力(AC電源接続時)」のディスプレイ輝度を40%、2分後にディスプレイを暗くする、5分後にディスプレイ電源オフ、10分後にHDD電源オフ、15分後にスリープ(XPはスタンバイ)、デスクトップのスライドショー背景を一時停止、ワイヤレスアダプタの設定を“省電力(高)”とする設定に切り替わる(デスクトップPCにおけるディスプレイ輝度の調整など、適用するプラットフォームおよびOSのバージョンに応じて一部省略する項目もある)。省電力のための独自機能を搭載しない、あるいはこれまで節電対策を施していない個人利用者や小中規模の企業向けPCに訴求する。対応OSはWindows 7/Vista/XPとなる。
今回の検証結果は、このほかにブラウザやOfficeといった単体アプリケーション別やスクリーンセーバー利用時にどう変化するかといった項目も含めて「Windows PC節電策」サイトで詳細リポートを公開する。「1台の節電量は小さくても、個人・企業がPC観点でも節電を心がけることで、大きな節電量の積み上げになる。これをPC業界からもアピールしたい」(中川本部長)
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