アイ・オー、スマートデバイスに対応したTVチューナーなどの製品内覧会を開催

» 2011年05月19日 22時54分 公開
[池田憲弘,ITmedia]
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iPhone/iPadでも視聴OK、PC向け/ネットワーク対応のTVチューナー新モデル

 アイ・オー・データ機器は、5月18日に製品内覧会を行った。展示した製品は、ストリーミングTVアダプタ「VULKANO FLOW」、3波対応のハイビジョンチューナー「HVT-BCT300S」、3波対応デジタルTVチューナーの「GV-MVP/X2」シリーズ、iPhone用ワイヤレスワンセグチューナー「SEG CLIP mobile」の4種類だ。

 内覧会では、まずハードウェアトランスコード機能を搭載した3波(地上/BS/110度CS)対応デジタルテレビチューナー「GV-MVP/X2」シリーズが紹介された。内蔵型のGV-MVP/XS2WとGV-MVP/XS2、USB接続型のGV-MVP/XZ2の3種類を用意する。電子番組表「mAgicガイド」が新たにインターネットからの取得に対応し、最大1カ月先の番組データを確認することができるようになった。さらに、iPhone、iPad向けアプリケーションをダウンロードすることで、ストリーミングでのリアルタイム視聴(同一LAN内の環境において、各機器に対応したH.264データにリアルタイム変換→ストリーミング再生する仕組み。基本的に、LAN外では利用できない)や、録画した番組の視聴も可能とする。その際は、iPhoneやiPadからチャンネルの選択といったTV系の操作も行える。

photophotophoto GV-MVP/XS2W(写真=左)、GV-MVP/XS2(写真=中央)、GV-MVP/XZ2(写真=右)。PCI ExpressのPC内蔵タイプは、新たに3波対応の“赤”miniB-CASカードを採用するのも細かいトピックの1つだ

 この製品は解像度を変更せず高圧縮率での録画ができるハードウェアトランスコード機能で、フルハイビジョンで約15倍の圧縮処理を行うことが可能だ。加えて、今回の3モデル間で複数個の製品を組み合わせれば、最大8チューナー分まで増強できる(ただし、USBモデルの同時接続は4チューナーまで。例えば、WチューナーのGV-MVP/XS2Wを2枚、USB接続のGV-MVP/XZ2を2個用意すると、計6番組の同時録画が可能)。価格はGV-MVP/XS2Wが2万1000円、GV-MVP/XS2/GV-MVP/XZ2が1万5700円。出荷予定日はGV-MVP/XZ2とGV-MVP/XS2が2011年6月上旬、GV-MVP/XS2Wが同6月中旬となっている。

photophoto mAgicガイドに対応(写真=左)。内蔵型をPCに装着するとこのような感じ(写真=右)

 次に挑戦者ブランドの製品となる「VULKANO FLOW」だ。この製品はiPhone/Android/PCに対応するストリーミングTVアダプタで、外部でも手軽に自宅のAV機器を操作できる機器となる。価格は1万2800円。

 自宅のブロードバンド回線から手元の端末のWi-Fiや3G回線経由で映像を転送するので、屋内や建物のかげなどでもワンセグと比べて利用しやすく、外出先でもより高解像度で番組を視聴できるのがポイントだ。チャンネル変更に5秒程度かかったが、この時間は使用回線のスピードにもある程度依存するとのこと。スマートフォンやPCから、家にあるAV機器のリモコン操作ができる点も独特である。

photophoto VULKANO FLOW(写真=左)、スマートフォンで視聴したところ(写真=右)
photo HVT-BCT300S

 続いて「HVT-BCT300S」だ。この製品は3波対応で録画機能を搭載するハイビジョンチューナー。視聴はもちろん、USB外付けHDDを接続すれば、デジタル放送をそのままの画質で録画できる。また、同社製アプリ「BCT Remote」をAppStoreよりダウンロードすれば、iPhone/iPad/iPod touchで、インターネット上の番組表から録画予約も可能だ(アプリケーションは無料)。さらに、同端末をTV操作用のリモコンとして利用することもできる。

 内覧会ではiPadをリモコンとして用いて、番組を録画し、そのデータをダビングしてPCのBlu-ray Discドライブに保存するというデモが行われた。2011年6月上旬に出荷予定で、価格は2万1000円となる。

photophotophoto 録画した番組をBDメディアにダビング(写真=左)。端末をリモコンにできる(写真=中央、右)
photo SEG CLIP

 最後はiphone/iPad用のワイヤレスワンセグチューナーの「SEG CLIP mobile」だ。無線LAN接続によりワイヤレスでの利用を可能とし、視聴は専用アプリケーション「SEG CLIP」(無料)で行う。

 また、付属のケーブルを用いることでiPhoneの予備バッテリーとしても使用できる。本体のバッテリー(3.7ボルト/1020mAhタイプ)でiPhone内蔵バッテリーの約3分の1を充電できるという。別途、本体にUSBポータブルバッテリーを接続して本体のバッテリーを充電することも可能だ。ワンセグ放送波サイズからフルスクリーンまで、3段階で表示サイズを調節できる。

 なお、本体に備わる“ひも”の中に銅線が入っており、これがアンテナとして機能する。デモでiPadのフルスクリーンでワンセグを見てみたが、ワンセグの解像度がそもそも低いため、それを拡大すると多少画面が荒く見える傾向だが、なにより本体へ何も接続せず利用できる点は使い勝手がよい。発売は2011年6月中旬予定、価格は1万1500円だ。

photophoto iPhoneで視聴した場合(写真=左)。iPadで視聴した場合(写真=右)

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