付属のモバイルキーボードドックは、タブレットのフットプリントとほぼ同じだ。装着時の本体サイズは271(幅)×185(奥行き)×28(高さ)ミリ、重量は約1.3キロ(モバイルキーボードドック単体は約640グラム)で、奥行きがタブレット本体より8ミリほど長くなるが、これはヒンジ部の出っ張りだ。
日本語87キー仕様のキーボードは、標準的なQWERTY配列をベースとして、スペースバーの左にホームや検索用のキー、最上段に各種ショートカットキーを設けることで、Android 3.0を使いやすいよう工夫している。デザインはトレンドのアイソレーションタイプを採用しており、キーストロークは浅いが、隣接するキーをミスタイプしにくい。キーレイアウトに無理な詰め込みはなく、日本語を含む刻印もしっかり入っていて、よく作り込まれている。
キーボードの下に、このボディサイズにしては広めのタッチパッドとクリックボタンを設けているのもポイントだ。少し試用しただけだが、タッチパッドの反応はよく、Windowsのデスクトップを扱うのに近い感覚でポインタ操作が行えた。Android 3.0タブレットながら、きちんとしたキーボードとタッチパッドでWindowsノートPCのような操作感の実現を図っている点は、競合機種に見られない特徴だ。
モバイルキーボードドックの側面には、2基のUSB 2.0ポートとSDHC対応SDメモリーカード/MMCスロット、ACアダプタ接続端子を配置している。USBにはストレージのほか、マウスなども接続して利用できるという。USB 2.0ポートにはカバーが用意されており、未使用時のデザインも美しいほか、カバーに小さなマグネットが内蔵されており、ピタッと閉まる点に感心した。
冒頭で触れた通り、このモバイルキーボードドックにもリチウムポリマーバッテリーが内蔵されている。タブレット本体を装着して使うと、約16時間まで駆動時間を延長できるのがうれしい。モバイルキーボードドックにバッテリーを内蔵したことで、より長く駆動できることに加えて、タブレット本体を装着した状態で安定感が出て、液晶を後ろに傾けたときにタブレットの自重で後ろに倒れたりしないのは、よく考えられている。ちなみにタブレット+モバイルキーボードドックのバッテリー充電時間は約7時間だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.