AMD“次世代CPU”に対応するというMSI「990FXA-GD80」を緊急フォトレビューイマドキのイタモノ(1/2 ページ)

» 2011年05月31日 13時01分 公開
[長浜和也,ITmedia]

MSIのハイエンドスペックを継承する“次世代CPU対応”マザーボード

 AMDがCOMPUTEX TAIPEI 2011に合わせて発表した「AMD 9シリーズ」チップセットを搭載したマザーボードが、各ベンダーから発表される予定だ。この中から、MSIの最上位モデル「990FXA-GD80」について、ボードレイアウトとオンボードで用意された機能、コントローラを緊急フォトレビューとして紹介しよう。

 CPUソケットは“黒く塗られた”AM3+で「次世代のCPUに対応する」という。そのCPUの詳細は、現時点では明らかでないが、“黒く塗られたAM3+”を搭載するマザーボードは、2011年3月に行われたCeBIT 2011でもサンプルボードが多数登場していた。ただ、その多くはAMD 8シリーズチップセットを搭載したモデルで、AMDの“次世代のCPU”を利用するにはベンダーによる検証とBIOSのアップデートが必要といわれている。しかし、今回登場するAMD 9シリーズチップセットを搭載するマザーボードでは、そのままで“次世代のCPU”に対応することになる。

MSIでAMD 9シリーズチップセットを搭載するマザーボードの最上位モデル「990FXA-GD80」(写真=左)。“次世代CPU”に対応する「AM3+」をサポートする。搭載するメモリスロットは4基だ。そのサポートするメモリクロックを現時点で明らかにはできない(写真=右)

AMD 900シリーズチップセットで最上位クラスのAMD 990FX(写真=左)。990FXA-GD80では、サウスブリッジにSB950を組み合わせている(写真=右)

 型番が示すように、990FXA-GD80は、AMDが発表したAMD 9シリーズチップセットを搭載するマザーボードラインアップで、ディスクリートGPUを組み合わせるパフォーマンス重視のハイエンドモデルという位置づけになる。そのため、MSIがこれまで訴求してきた高い動作安定性と製品寿命を確保する「Military Class II」の導入や、高効率電力回路を実現して省電力と発生熱の抑制を実現する「DrMOS」の採用、自動オーバークロック設定機能の「OC Genie II」の実装など、MSIの独自機能は990FXA-GD80でも継承する。

 DrMOSを実装する990FXA-GD80の電源回路は、CPU供給系統で8フェーズ構成、ノースブリッジ(AMD 990FX)系統で2フェーズ構成、メモリバス系で2フェーズ構成となる。システムの負荷に合わせて有効フェーズ数が可変なのは従来のMSI製ハイエンドマザーボードと同じだ。メモリスロットの脇には、有効になっているフェーズ数が把握できるLEDが用意されている。

MSIが訴求する「Military Class II」を構成する「Super Ferrite Choke」「Hi-C Cap」「高品質Solid Cap」が並ぶ(写真=左)。システムの負荷や状態に合わせて有効になる電源フェーズ数を把握するためのLEDを搭載する(写真=右)

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