メインメモリは、PC3-10600(DDR3-1333)対応のSDRAMを標準で16Gバイトも搭載している(4Gバイト×4、空きメモリスロットなし)。現状では、メモリ容量がゲームの動作パフォーマンスを大きく左右することはないので、ややオーバースペックという気がしないでもないが、その突き抜け具合はハイエンドゲーミングPCらしい。
データストレージはSerial ATA対応の2.5インチHDDで、500Gバイトのドライブを2台、合計で約1Tバイトを内蔵する。今回試用した評価機が採用していたのは、シーゲイトの「ST95005620AS」だった。標準的なHDDではなく、高速なSLCタイプのフラッシュメモリを4Gバイト搭載したハイブリッドHDDの「Momentus XT」シリーズだ。回転数は7200rpm、キャッシュは32Mバイトを備える。
容量、性能とも充実したストレージ構成だが、工場出荷時のパーティション構成は、少々分かりづらい。ドライブ1が3パーティションで、リカバリ用の隠しパーティションが約21.5Gバイト、Cドライブが約116Gバイト、Eドライブが約328Gバイトだった。ドライブ2は約233GバイトずつDドライブ/Fドライブだ。Dドライブ/Fドライブはデータ用なので、1パーティションでもよかったように思う。
光学ドライブは書き込み対応のBlu-ray Discドライブで、BD-R/REメディアへのライティングや、Blu-ray 3Dの再生が可能だ。評価機はパナソニックの「BD-MLT UJ240AS」を搭載していた。
インタフェース類は必要と思われるものを一通りを搭載する。各種端子は本体の左側面と右側面に集中し、どれも使いやすい配置だ。
まず左側面の奥から、ギガビットイーサネット、USB 2.0×1基、Blu-ray Discドライブ、USB 2.0×1基、マイク入力、ヘッドフォン出力が並ぶ。HDMI出力は、3Dテレビに3D映像を出力できる「NVIDIA 3D TV Play」に対応する。
右側面の奥からは、電源コネクタ、アナログRGB出力、HDMI出力、USB 2.0×1基、USB 3.0×1基、メモリカードスロットが配置されている。メモリカードスロットの対応メディアは、SDXC対応のSDメモリーカード、メモリースティックPRO、xDピクチャーカード、マルチメディアカードだ。また、液晶ディスプレイの上部に、200万画素のWebカメラを内蔵している。
従来モデルのG53Jwは、右側面の手前に多くのコネクタを配置していたので、マウスを使うときにケーブル類が邪魔に感じることがあったのだが、G73SWでは解消された。
通信機能は、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、ギガビットイーサネット、Bluetooth 2.1+HSを標準装備しており、不満がない。
なお、OSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumをプリインストールしている。
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