幾何学模様が“キラッ”と主張する新デザインノート――「VAIO E」を試す価格は4万円台から(1/4 ページ)

» 2011年08月23日 09時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

豊富な選択肢をそろえたVAIOノートのスタンダード

「VAIO E」の標準仕様モデル最上位機「VPCEH19FJ/W」(カラーはホワイト)

 ソニーの「VAIO E」は、洗練されたボディデザインと豊富なカラーバリエーションを特徴とするスタンダートクラスのノートPCだ。15.5型ワイド液晶搭載モデルと14型ワイド液晶搭載モデルがあり、インテルCPUだけでなくAMD CPUを採用した低価格機も選べるなど、多彩なバリエーションを誇る。

 2011年6月から販売されている夏モデルではラインアップを一新し、天面とパームレストのデザインに幾何学模様のテクスチャを導入するとともに、上位モデルに最新のSandy Bridge(開発コード名)システムを導入し、基本性能を底上げした。

 今回は15.5型ワイド液晶ディスプレイとインテルCPUを搭載する「EH」シリーズの店頭販売向け標準仕様モデルの中から、最上位機の「VPCEH19FJ/W」を入手したので、性能や使い勝手を検証していこう。

幾何学模様の天面があでやかに光り輝く

 ボディのサイズは369.8(幅)×248.4(奥行き)×31.3〜36.8(高さ)ミリ、重量は約2.7キロだ。先代機となる2011年春モデル(VPCEB49FJ/W)のボディサイズが369.8(幅)×248.2(奥行き)×31.1〜36.7(高さ)ミリ、重量が約2.7キロだから、奥行きと高さが0.1ミリ単位で違うだけとなっている。詳細は後述するが、インタフェースの配置などもほぼ先代機を踏襲している(まったく同じというわけではない)。

 もっとも、見た目の印象は大きく異なる。先代機はソニーストアなどで販売されるVAIOオーナーメードモデルも含めると10種類ものカラーバリエーションが用意され、ビビッドな色調が中心だった。

 一方、今回の新モデルは、ホワイト、ブラック、ピンク、ブルー(ソニーストア限定)の4色展開で、それぞれのカラーも比較的落ち着きのある色調に統一している。2011年春モデルからビビッドな集光材をボディ素材に使った「VAIO C」が販売されていることもあり、それとの差別化を図った格好だ。

 また、天面とパームレストに立体的な幾何学パターンを施しており、光の反射によってキラキラと輝いて見える。ホワイトとピンクは光沢のパールコートで仕上げている(ブラックとブルーはマット仕上げ)こともあって、女性向けのアクセサリーのような、独特のつややかな輝きが印象的だ。

天面とパームレストには立体的な幾何学模様が施されており、光の当たる角度や光の強さによって表情が変わる。一見、シンプルなデザインだが、よく見ると凝った外装であることが分かるだろう

カラーバリエーションはホワイト、ピンク、ブラック、ブルー(ソニーストア限定)の4色展開。デザインは同じだが、カラーによって印象はかなり異なる

 オプションの専用キーボードカバー「キーボードウエア」は、先代機と同じものがそのまま利用できる。薄さ0.3ミリのシリコン製で、VAIOのアイソレーションキーボードにぴったりと吸着し、違和感なくキー入力を行えるのがポイントだ。2011年夏モデルではレッドとブルーの新色を加えた計9種類の多彩なカラーが用意されており、4色の本体とのカラーコーディネートを楽しめる。

9色のカラーバリエーションが楽しめるVAIO専用のシリコン製キーボードカバー「キーボードウエア」。4色の本体と組み合わせて、カラーコーディネートが楽しめる。キーボードウエア表面のキー印字はクッキリと読みやすい

 標準で付属するバッテリーの容量は47ワットアワー(10.8ボルト 4000mAh)で、駆動時間は約4.5時間とされている。VAIO Eはモバイル向けのモデルではないが、オプションとして、より駆動時間の長いSバッテリー(約6時間)とLバッテリー(約8.5時間)も用意されており、バッテリー駆動で利用する機会が多い使いかたにも対応できる。

 ちなみに、標準で付属するACアダプタのサイズは49(幅)×125(奥行き)×30(高さ)ミリ、ケーブル込みの重量が約348グラムだ。据え置き利用がメインとなるこのサイズのノートPCでは、標準的なサイズと重さだろう。

底面の後部に棒状のリチウムイオンバッテリーを装着(写真=左)。据え置き利用がメインのノートPCながら、バッテリーオプションが充実しているのはVAIOノートらしいこだわりだ。付属のACアダプタはこのサイズのノートPCとしては標準的な大きさだ(写真=右)


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