Microsoftの開発者カンファレンス「BUILD」が、9月13日から16日までの4日間の日程で米国にて開催される。このイベントでは、Windows 8の概要とともに、アプリケーションやソリューションの開発に必要な情報を開発者へ提供することを目的としている。その詳細な情報に先立って、ここでは、Windows 8が動作するタブレットデバイスを使って、実際の操作や挙動を紹介する。
PC USERでは、Microsoftが開催したWindows 8のプレビューイベントを2回紹介しているが(こちらとこちら)、いずれも実機を直接触れず、デモストレーションを眺めているだけだった。そのため、今回が初めて実機を使う機会となる。
今回評価するWindows 8を導入した機材は「Build 8012」のDeveloper Previewと呼ばれるもので、開発者によるWindows 8の評価やアプリケーションの動作テストに用いることを主眼としている。この時期に入手できるのは、通常ならβ版レベルの不安定な機材であることが多いが、今回評価した機材は、完成度が高い状態でソフトウェアが導入されている印象を受けた。デバイスの挙動はハードウェアに依存するところもあるが、評価機材は動作が速く、タップから次の動作への反応も悪くない。
この、Windows 8を導入した評価機材から、これまで公開されてこなかった情報など、Windows 8に関して判明した新しい機能を紹介していこう。
電源を投入、または、スリープ状態から復帰すると、ロックスクリーンが表示される。壁紙をバックに日付や時間、直近の予定やシステムのステータスなどが簡単に把握できる。ちょうど携帯の待ち受け画面に該当するものだと考えればいいだろう。
評価機材の初期状態では、電波状況(無線LAN、または、3Gデータ通信)とバッテリーの残量が表示されるほか、最大で6つのアプリケーションを登録でき、最新のステータスは小さいアイコンで表示していた。ステータスで表示できるのは、メールの新着数であったり、SNSのメッセージやMentionなどだ。
ロックスクリーンの解除は、画面下側から上に向かって指をなぞるすると、ロックスクリーン画面が上にスライドし、ロック解除のためのパスワード入力画面が現れる。ロックを解除できるパスワードは3種類あり、1つが、Windows標準のパスワード(Live IDを使用している場合はそのパスワード)、第2が暗証番号のような4桁のピンコード、そしてもう1つが、ピクチャーパスワードで、そのいずれかを設定できる。ピクチャーパスワードでは、自分の好きな画像を指定し、そこに3つのポイントを設定できる。設定したポイントを順番にタップすればロックが解除できる。ロックスクリーンが解除されると、Windows 8の新しいユーザーインタフェース(UI)である「ライブタイル」(Live Tile)が並んだホーム画面が出現する。
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