PCを使っていると必然的に増えてくる“ながら作業”。資料を参照しながらの書類やリポートの作成をはじめ、動画サイトを視聴しながらのブログ執筆、攻略サイトを閲覧しながらのゲームプレイなど、ビジネスからプライベートまで複数のウィンドウを立ちあげるシーンは常にあり、ディスプレイ1枚の作業領域では足りないというユーザーも多いはずだ。
かくいう筆者も仕事がら、何らかの資料や各メーカーサイトなどを同時に複数参照する機会が多く、その都度ウィンドウをいちいち切り替えたり、サイズを調節して並べたりと努力している。しかし同時に、正直ディスプレイ1枚での情報処理には限界を感じていた。そこで今回は、マルチディスプレイ環境を前提としたマシン構成を考え、TSUKUMO eX.の西田氏にダメ出しをもらいにいくことにした。
今回のテーマは「10万円でマルチディスプレイ環境を構築したい」だ。構成にはOSはもちろん、マウスやキーボード、スピーカーなども含め、組んだ状態ですぐに使えるものとした。以下の表が今回ショップに持ち込んだ構成となる。
提出した構成表 | |||
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パーツ | 製品名 | メーカー | 価格 |
CPU | Core i3-2125 | インテル | 1万1781円 |
マザーボード | Z68 GT430 ITX-WiFi | ZOTAC | 2万280円 |
メモリ | "AD3U1333C4G9-2(OSとセット)" | A-DATA | - |
HDD | 0S02601 | 日立GST | 4570円 |
SSD | m4 SSD CT064M4SSD2 | Crucial | 8680円 |
光学ドライブ | GH22NS70 | LG電子 | 1980円 |
グラフィックスカード | - | - | - |
PCケース | GUSTAV600-BK | サイズ | 9980円 |
電源 | 上記ケース付属品 | - | |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit SP1 DSP版(メモリとセット) | マイクロソフト | 1万4470円 |
液晶ディスプレイ | G225HQbd(2枚) | 日本エイサー | 2万3960円 |
スピーカー | BSPK-MA01/BK-A | "バッファローコクヨサプライ" | 880円 |
マウス | M-M1UBK | エレコム | 1281円 |
キーボード | SB-KB01-WDSS/BK | ソフトバンク | 1480円 |
ディスプレイに関しては予算の関係上2枚としたが、基幹パーツにマザーボードのみでDVI×2、HDMI×1、DisPlayPort×1の計4画面出力ができるZOTACのZ68マザー「Z68 GT430 ITX-WiFi」を導入し、今後の画面増設が手軽に行えるマシンとして考えた。
構成表を見た西田氏は「マルチディスプレイといっても、用途によって構成は変わってきます。普段から軽い作業をメインとする人ならばこの構成は1つの案としてアリですが、高いグラフィックス性能を要求するゲームをしながら動画を視聴したり、UStreamなどでライブ配信を行ったりする人など、負荷の大きい作業を普段から多くする人には、少し物足りないんじゃないかと思いますよ」とコメント。
続いて「ほとんどの人がそうなのですが、実際にマルチディスプレイ環境を手に入れると、自然とより複数の作業を行うようになるんです。導入後のことを考えると、拡張性と同時に、システムの安定性を考える必要がありますね」とダメ出しを始めてくれた。
次ページからは、もらったダメ出しを具体的にリポートしていく。
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