ソニーのVAIO Cシリーズは、1366×768ドット表示の15.5型液晶ディスプレイを搭載するスタンダードノートPCだ。店頭向けのVAIO C(CB)は、スペックを共通化した4色のカラーバリエーションで展開する。従来同様に、オレンジとピンクは外装に集光材を用い、天板のVAIOロゴや、ボディのエッジ部分が光るデザインが特徴だ。
2011年秋冬モデルの主な強化点はCPUとHDD容量の2点。CPUは夏モデルのCore i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz)から、Core i5-2430M(2.4GHz/最大3GHz)に強化され、HDD容量は640Gバイトから750Gバイトに増やされている。また、ラインアップが2モデルから1モデル(VPCCB38FJ)に整理されたことで、光学ドライブはBlu-ray Discドライブ(DVDスーパーマルチ機能付き)のみになった。そのほかの仕様に変更はなく、Intel HM65 Expressチップセットベースの基本システムを採用し、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用する。メモリ容量は4Gバイト、OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)だ。
インタフェースは、マルチメモリカードリーダー(SDXC対応SDメモリーカード、PRO対応メモリースティック対応)をはじめ、USB 3.0×1、USB 2.0×3、HDMI 1.4a出力などを搭載。ネットワーク機能として、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとギガビットLAN、およびBluetooth 2.1+EDRを備える。なお、無線LANモジュールはインテル製で、ワイヤレス画面転送技術の「WiDi」に対応する。
本体サイズは、375.1(幅)×250.9(奥行き)×31.3(高さ)ミリ、重量は約2.85キロ。夏モデルに比べてバッテリー駆動時間の公称値がやや短くなり、付属の標準バッテリーで約5時間、別売りオプションのSバッテリーで約6.5時間、Lバッテリーで約10時間となった。このほかオフィススイートとして、Microsoft Office Home&Business 2010をプリインストール。実売想定価格は14万円前後で、10月18日に発売される予定だ。
一方、スペックをカスタマイズできるVAIOオーナーメードモデルでは、店頭向けと同じVAIO C(CB)のほか、14型ワイド液晶ディスプレイを搭載するVAIO C(CA)もラインアップされている。CTOメニューには、1920×1080ドット(CB)や1600×900ドット(CA)といったより高解像度のパネルを選べるほか、外付けグラフィックスとしてAMD Radeon HD 6470(512Mバイト)や英語キーボードなどを選べるのがポイントだ。
さらに今回、直販限定のカラーバリエーションとして、ブラックとレッド、グリーンに加え、花のモチーフを採用した「エレガントフラワー」と、ブラックとグレーの幾何学的な模様をシックにまとめた「モダンジオメトリック」の2つが追加されている(いずれも+5000円)。最小構成時の価格は、VAIO C(CB)が5万9800円〜、VAIO C(CA)が4万9800円〜と、夏モデルに比べていずれも5000円ほど下げられている。
VAIO Cシリーズ店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO C (CB) | VPCCB38FJ/W・L・P・D (4色) | 2スピンドル | CPU/HDD強化 | Core i5-2430M (2.4GHz/最大3.0GHz) | 4GB (DDR3) | 750GB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 14万円前後 |
VAIO Cシリーズ店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | グラフィックス | オフィスソフト | 重量 |
VAIO C (CB) | VPCCB38FJ/W・L・P・D (4色) | 15.5型ワイド | 1366×768 | Intel HM65 | Blu-ray Disc | CPU統合 | Office Home and Business 2010 | 約2.85キロ |
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