仕事しやすい姿勢は人それぞれだ。社会人になり机でPCに向かう時間が激増したので、いかに快適な姿勢や環境でPCを使うかというのは大きな問題なのかもしれない。会社で先輩方の机を観察してみると、さまざまな工夫をしていることに気づいた。
PCスタンドを使う正統派の人から、ノートPCの下に厚い雑誌を敷いている人、iPadの空き箱の上にノートPCを置いている人もいる。なるほど、デキる社会人は仕事の姿勢からこだわっているに違いない。偉大な先輩方を見習い、僕も仕事環境を整える工夫をすることにした。
ノートPCの奥側に小さめのティッシュ箱を置き、ノートPCを手前に傾ける。これで楽にタイピングできるようになったときはちょっとした感動を覚えたものだが、周りのオジサンたちに失笑されたのは言うまでもない。この“ティッシュ箱スタンド”はそこそこ使い勝手がいいと思うのだが(慣れてきたせいかもしれない)、言われてみれば確かに“しょぼい”。オジサンたちにからかわれないように、もっと見栄えのする方法でノートPCを傾けたい。
というわけで、上海問屋で「アルミ製ノートパソコンデスク」を導入した。この製品はノートPC設置用の折りたたみ式のスタンドで、左右の脚部にある6カ所の関節の角度を調節し、高さや角度を自由に変えられる。角度の調節は15度刻みで、中央のボタンを押しながら脚部の角度を変える仕組みだ。さっそく商品を取り出してみると、アルミ製ということもありサイズに比べて非常に軽く感じる。重量は2.2キロと持ち上げてもそれほど重さは感じない。
ためしに一番外側の角度を変え、15度傾けてノートPCを置いて使ってみると、普段よりもタイピングがしやすくなった。滑り止めがついているので、手前に30度傾けてもPCが落ちることはない。ほかの2ヵ所の角度を変えるとPCの位置を高くでき、自分の視線が平行になるように、ノートPCの位置を調節すると姿勢は楽になった。ただしタイピングがしづらくなるため、別にキーボードを用意する人に向くだろう。
角度の調節は少し慣れが必要で、見た目や勘で調節しようとすると、失敗してしまうことが多かった。90度など分かりやすい角度でもない限り、目分量だと1目盛り程度の角度の違いには気付きにくい。3箇所あるうちの1つでもずれればスタンドは倒れてしまうので、しっかりと左右の角度を確認しながら組み立てた方がいい。
だが、机の上に置くと場所をとってしまうのが気になる。本体サイズは560(幅)×295(奥行き)×30(高さ)ミリで、机の幅の40%程度を占める。机の上が整理されていれば何ともないが、ほかのものを置くスペースを奪ってしまうことを考えると、会社の机の上に置くには少し難がある。
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