XiやSoftBank 4Gなど新世代通信規格が話題になる中、新世代にくくられるサービスとして若干先行するWiMAX陣営(UQコミュニケーションズ)もCEATEC JAPAN 2011 KDDIブース内に小ブースを設け、2013年のサービスインを目指すWiMAX 2(40MHzシステムで運用した場合、下り最大330Mbps)の優位性や、WiMAX内蔵スマートフォン、地下街や地下鉄も順次エリア化している点などをアピールした。
ただ、WiMAX 2については2011年7月に実施したWiMAX 2フィールドテストからの大きなアップデート情報は公開されず、代わりにURoadシリーズとして展開するシンセイコーポレーション製WiMAXルータの新モデルが参考展示されていた。
この新モデルは「URoad-Home」という名称。ポータブル型の従来モデルとは違い、WAN側をWiMAXとして自宅やオフィスなどに据え置いて使用する「AtermWM3400RN」と同じスタイルのモデルだ。
対応エリアにおいて、一般家庭でのインターネット利用にも耐えられる通信速度、定額制でも月額3880円からの料金プラン、大容量で通信量制限などがないこと、引っ越しや移転時、一時利用時などでも工事不要で高速インターネット環境を構築できること、プラス200円でもう1台のWiMAX機器を追加できる点など、UQコミュニケーションズは以前から「自宅でもWiMAXを」と訴求していた。
なおポータブル型は、サイズや消費電力の都合でIEEE802.11n対応モデルでもほとんどは最大150Mbpsまでの無線LAN通信速度に抑えた仕様だが、URoad-Homeは11nデュアルチャネルの最大300Mbps通信をサポートするのがポイントの1つだ。5GHz帯無線LANも対応してくれるとより喜ばしいが、こちらは不明とのことだった。有線LANポートも2つ備え、無線LANを備えないデスクトップPCなども“WiMAX化”できる。
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