プリンタの達人が「MyMio DCP-J925N」に思わず注目したワケ無線LANプリントからモバイル、そしてクラウドへ(1/2 ページ)

かつてPC周辺機器の王様だったインクジェットプリンタは、やがて単体で動作する複合機に移行した。そして昨今では、スマートフォンやタブレットの登場、それに伴うクラウドサービスの台頭などを背景に、プリンタに新たな役割が求められるようになってきている。そんな中、ITmediaでプリンタ/複合機の評価記事を中心に執筆するテクニカルライター(いわばプリンタの達人)の小川夏樹氏は、ブラザーのインクジェットプリンタ「MyMio DCP-J925N」に注目しているという。果たして、その理由とは?

» 2011年10月11日 10時00分 公開
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マイミーオの2011年秋冬モデルは予想を超えた進化

小川夏樹。コンシューマー系PC雑誌の編集者を経て、ライターとして独立。ITmediaでプリンタの評価記事を中心に執筆するほか、PC&IT系の書籍も多数手がける

 ブラザーのインクジェットプリンタ「マイミーオ(MyMio)」シリーズは、家庭用プリンタ市場において独自の地位を築いてきたように思う。

 家庭向けの複合機では他社が手薄だったFAXや電話の機能に注力しながら、薄型でコンパクトなボディに必要十分な機能を凝縮し、しかも手ごろな価格で提供することで、ファミリー層を中心に支持されてきた。昨年(2010年)はその集大成ともいうべき「マイミーオフリー(MyMio Free)」を投入し、ついにFAXまで無線化して、“電話線から離れた場所にFAX付き複合機を置けるようにする”という離れ業をやってのけたことは記憶に新しい。

 その流れから、2011年秋冬のモデルチェンジはどのように独自性を伸ばしていくのか楽しみにしていたのだが、予想はいい意味で裏切られた。

 「プリンターに第3の選択肢。ブラザー。」と刺激的なキャッチコピーが踊る新モデルは、あえてプリンタの基礎に立ち返り、プリントエンジンの刷新や搬送機構の改良によって印刷速度を従来比で3.2倍(モノクロ12ipm/カラー10ipm)にまで高速化。しかも、薄型ボディはそのままに、自動両面印刷&コピー、CD/DVD/BDレーベル印刷&コピーといった機能まで盛り込んできた。プリンタとしての基本性能が飛躍的に向上したことで、強みだったFAXや電話なしでも、確かな存在感を放つラインアップに仕上げてきたことに驚かされる。

 ここまででも大幅な進化といえるのだが、2011年秋冬モデルのMyMioはさらに先へ歩み出した。個人で利用する高機能なコンピュータがPCだけでなく、スマートフォンやタブレットまで広がりつつあるトレンドを読み、iOS/Android搭載端末からのプリント/スキャン機能も充実させたうえ、クラウドサービスと連携した新しい複合機の利用スタイルまで提案しているのだ。プリンタとしての基礎を固めつつ、真逆ともいえる先進的な領域にもチャレンジしているのだから、1年で数世代もアップグレードしたようなお得感がある。

 今回はそんなマイミーオの2011年秋冬モデルから、ハイスペックな主力機「DCP-J925N」をピックアップし、特にモバイルやクラウドとの連携でどのようなことが行えるのか、筆者が注目したポイントを取り上げたい。

マイミーオ2011年秋冬モデルにおける主力機種「DCP-J925N」

最大15枚までセットできるADFを装備(写真=左)。自動両面印刷機能も標準搭載する(写真=中央)。CD/DVD/BDレーベル印刷&コピーにも対応(写真=右)

モバイル活用の幅を広げる純正アプリ「Brother iPrint&Scan」

 DCP-J925Nのモバイル連携機能で核となるのが、純正アプリの「Brother iPrint&Scan」だ。iOSを搭載したiPhoneやiPod touch、iPad、あるいはAndroid端末に対応するアプリで、それぞれApp StoreとAndroidマーケットから無償でダウンロードできる。Brother iPrint&Scanをインストールすれば、iPhoneやAndroidスマートフォンとDCP-J925Nを無線LANでワイヤレス接続し、PCいらずでプリントやスキャンが可能だ。

「Brother iPrint&Scan」のiPad版。iPad内に保存してある写真を印刷する「プリント」メニュー(画面=左)。原稿台に載せた文書をデータとして読み込み、iPadに保存できる「スキャン」メニュー(画面=右)。スキャン後の画像はJPEG形式やPDF形式でメールに添付することもできる

 従来型の複合機では、リビングでくつろぎながらiPadを操作しているときに画像の印刷をしたいと思ったり、手元の紙文書をスキャンしてiPadに入れたいと思っても、いったんiPadとPCでデータのやり取りをして、PCから複合機を操作する必要があり、これが意外に面倒くさかったりした。

 これに対し、Brother iPrint&ScanとDCP-J925Nを使えば、PCいらずでiPadから軽快に印刷やスキャンの操作が行える。もちろん、iPhoneやiPod touch、Android搭載のタブレットやスマートフォンでも同様の手軽さ。PCに比べて、スマートフォンやタブレットは常に身近にあることが多いデバイスなので、この便利さを体験してしまうと、もう元には戻れない。PCを起動するのがおっくうになり、ついついスマートフォンやタブレットから印刷やスキャンをする頻度が増えてしまう。

 例えば、雑誌を見ていて気になったページを切り抜いてスクラップするように、ページをスキャンしてスマートフォンにPDFファイルで保存して持ち歩いたり、スマートフォンの内蔵カメラで撮影したスナップ写真をダイレクトにDCP-J925Nで印刷してすぐに渡したり(あるいはメールに添付して誰かに送ったり)、メールに添付されたPDFファイルを開いてそのまま印刷したり、といったことが手元で直感的に行える。まるで、スマートフォンやタブレットが複合機のリモコンになったような快適さを味わえるだろう。

Brother iPrint&Scanによるプリントの例。アプリで写真を選択して、プリントボタンをタッチすると(写真=左)、ワイヤレスで印刷が行える(写真=中央)。専用写真用紙を使えば、印刷品質もグッと高まる(写真=右)

Brother iPrint&Scanによるスキャンの例。原稿台にスキャンしたい紙をセットし(写真=左)、アプリのスキャンボタンをタッチ(写真=中央)。スキャンしたデータが直ちにiPadに保存された(写真=右)

 なお、このモバイル印刷機能を強化すべく、2011年12月には新たに「Google Cloud Print」もサポートする予定だ。DCP-J925Nに、Googleアカウントを登録しておけば、スマートフォンからモバイル版Gmailにアクセスして、メールや添付ファイルのプリントがワイヤレスで行える。アプリのダウンロードやドライバの導入は不要で、Gmailを使っているユーザーはプリントの省力化ができ、重宝するに違いない。

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提供:ブラザー販売株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年11月10日