AMD FXシリーズは、AMDが「Bulldozer」と呼んで開発を進めていた新しいアーキテクチャを採用したデスクトップPC向けのCPUだ。開発コード名“Zambezi”と呼ばれていたこのシリーズのラインアップは、現在以下のようになっている。
モデル名 | ベースクロック | Turbo CORE有効時 | Max Turbo有効時 | TDP | コア数 | 2次キャッシュメモリ | 3次キャッシュメモリ | 最大メモリクロック |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FX-8150 | 3.6GHz | 3.9GHz | 4.2GHz | 125ワット | 8コア | 8Mバイト | 8Mバイト | DDR3-1866 |
FX-8120 | 3.1GHz | 3.4GHz | 4.0GHz | 95ワット/125ワット | 8コア | 8Mバイト | 8Mバイト | DDR3-1866 |
FX-8100 | 2.8GHz | 3.1GHz | 3.7GHz | 95ワット | 8コア | 8Mバイト | 8Mバイト | DDR3-1866 |
FX-6100 | 3.3GHz | 3.6GHz | 3.9GHz | 95ワット | 6コア | 6Mバイト | 8Mバイト | DDR3-1866 |
FX-4170 | 4.2GHz | − | 4.3GHz | 125ワット | 4コア | 4Mバイト | 8Mバイト | DDR3-1866 |
FX-B4150 | 3.8GHz | 3.9GHz | 4.0GHz | 95ワット | 4コア | 4Mバイト | 8Mバイト | DDR3-1866 |
FX-4100 | 3.6GHz | 3.7GHz | 3.8GHz | 95ワット | 4コア | 4Mバイト | 8Mバイト | DDR3-1866 |
このうち、店頭出荷を行うのは、FX-8150、FX-8120、FX-6100、FX-4100の4モデルで、それぞれの実売予想価格は、FX-8150(水冷ユニット標準付属、数量500セット限定販売)が約3万3800円、FX-8120が1万8800円、FX-6100が1万4980円、FX-4100が9980円となる。出荷開始は10月下旬のみこみだ。
32ナノメートルプロセスルールを導入し、パッケージはAM3+に対応する。メモリはDDR3-1866までを利用できる。チップセットはAMD 9シリーズをサポートするが、既存のマザーボードではFXシリーズを使うためにBIOSのアップデートが必要な場合もある。
FXシリーズでは、動作クロックの仕様で3種類が用意されている。1つはベースクロックは通常動作時に有効で、2番目がTurbo CORE Technology有効時の最大動作クロック、そして、3番目がMax Turbo有効時の最大動作クロックとなる。
Turbo CORE Technology有効時は搭載するすべてのコアが有効の状態でクロックアップする最大値となるが、Max Turboでは、搭載するコアの半分(6コアモデルでは2コア)までが有効となった状態における最大クロックアップの値が示されている。また、従来のBlack Editionのように、CPUクロック倍率設定のロックが解除されている。
AMDは、Core i5-2500Kと比較してゲームタイトルベンチマークテストの相対結果で110〜140%の優位性を示したほか、汎用のマルチスレッド対応ベンチマークテストでもCore i5-2500Kを上回ると訴求する。
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