キヤノン、USB 3.0で高速読み取りが可能な小型ドキュメントスキャナ「imageFORMULA DR-P215」スイッチバック方式のカードスキャン機構も

» 2011年10月19日 14時00分 公開
[ITmedia]
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小型軽量ボディにカードスロットも内蔵

「imageFORMULA DR-P215」

 キヤノンマーケティングジャパンは10月19日、コンパクトボディのA4シートフィード型スキャナ「imageFORMULA DR-P215」を発表した。2011年10月27日に発売する。価格はオープン、キヤノンオンラインショップの実売価格は2万9980円の予定だ。

 DR-P215は2009年10月に発売された「imageFORMULA DR-150」の後継となる、USBバスパワー駆動に対応した小型ドキュメントスキャナ。外装を変更し、USB 3.0のサポートや、カードスキャン用カードスロットの増設、スキャンソフトのアップデートなどを行った。

 ボディは本体サイズが285(幅)×95(奥行き)×40(高さ)ミリ、重量が約1キロのフラットな直方体デザインを採用。DR-150のカラーは光沢ブラックだったが、DR-P215は天面と底面をマットな質感のブラック、側面をメタリックシルバーに塗り分けている。

 PCとの接続インタフェースはUSB 2.0(Hi-Speed)だが、電源部は給電能力がUSB 2.0(5V 500mA)より向上したUSB 3.0(900mA)を新たにサポートした。これにより、DR-150はUSB 2.0ケーブルを2本接続しないと高速スキャンが行えなかったが、DR-P215ではUSB 3.0ケーブル1本の接続で高速スキャンが可能になっている。

 スキャン速度は接続するUSBポートのバージョンや数、ACアダプタの有無で変化する。USB 2.0ケーブル1本の接続では、片面読み取りがカラー10枚/モノクロ12枚、両面読み取りがカラー10面/モノクロ14面に対応。USB 3.0ケーブル1本あるいはUSB 2.0ケーブル2本、USB 2.0ケーブル1本とACアダプタ(別売)の組み合わせで使用した場合、片面読み取りがカラー10枚/モノクロ15枚、両面読み取りがカラー20面/モノクロ30面にスピードアップする(いずれもA4縦/片面/200dpiの速度)。ADFの給紙容量は約20枚だ。

 スキャン機構では、前面の右側に厚さ1.4ミリまでのエンボスカードを読み取れるカードスロットを増設した。カードの先をスロットへ差し込むと、自動的に後方へ引き込まれ、背後に飛び出したカードがスイッチバックし、手前に戻ってくる間にスキャンを行う仕組みだ。DR-150に比べて、横幅を5ミリ長くしただけで、カードスロットを内蔵している。

ADFの給紙容量は20枚(写真=左)。前面の右側にエンボスカードをスキャンするためのスロットが用意されている(写真=右)

 スキャンセンサーはCIS、光学解像度は600dpiに対応。1パスで両面をスキャンできるほか、原稿の斜行補正や自動サイズ検知、文字向き検知、原稿内容に応じた解像度の自動選択、電子書籍リーダーなどでの文字の視認性やOCR認識率を高める「文字/線の太さ補正」、下地の濃度ムラを抑える「背景スムージング」といった画像処理機能も備える。

 本体にはスキャンソフトの「CaptureOnTouch Lite」が内蔵されており、背面のAuto Startスイッチをオンにすると、ドライバやアプリケーションをインストールすることなく、USBでWindows PC/Macと接続し、スキャンが行える。

 付属のドライバはISIS/TWAIN(MacはTWAINのみ)、スキャンソフトはWindows/Mac両対応の「CaptureOnTouch」を用意。ファイル形式はPDF、JPEG、TIFF、BMPに加えて、Windows環境ではPowerPoint形式(PPTX)にも対応。PDFは「高圧縮」や「サーチャブル」もサポートする。スキャンしたデータはEvernoteやGoogleドキュメントに取り込むことも可能だ。

 そのほか、Windows用の付属ソフトとして、名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリングエントリー3」、文書管理ソフト「ファイル管理革命Lite」、家計簿ソフト「やさしく家計簿エントリー」が付属する。

 対応OSはWindows XP Professional(32ビット版SP3以降、64ビット版SP2以降)/XP Home Edition(SP3以降)/Vista(32ビット版/64ビット版ともSP2以降)/7(32ビット版/64ビット版ともSP1以降予定)、Mac OS X 10.5.8/10.6.8/10.7だ。

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