パシフィコ横浜で行われている、フラットパネルディスプレイの総合技術展「FPD International 2011」で未来を感じる入力デバイスを発見した。船井電機ブースに展示されている「バーチャル・ユーザ・インターフェース」だ。
小型プロジェクターを応用した入力デバイスで、ミラーを使いテーブル上にPCのアプリケーション画面を投影、投影された画面に触れることで操作できる。解像度は800×600ドット、操作する画面サイズは9型となっている。
投影画像に触れた指からの反射光を検知し、指の位置を算出することでタッチコントロールを実現した。マルチタッチにも対応するという。光の検出器を2つ装備することで、指の高さ(テーブルからどれだけ離れているか)も認識できる。
ブースでは、テーブルにキーボードの画面を投影し、投影画面のキーボードに触れて(タイピングをして)スマートフォンの文字入力を行うというデモが行われていた。ブースのスタッフは「スマートフォンのキーボードは小さくて扱いづらいという人もいる。これなら大きなサイズで打ちやすいですよ」とアピールした。
投影画面のサイズが大きくなれば、タブレットのキーボードとしても使えるだろう。キーボードとしてではなく、スマートフォンの画面自体を投影するという方法も考えられる。この“仮想”キーボードのレスポンスは軽快で、ストレスなく文字入力ができた。「このほか、動画ビューワや絵画アプリへの応用も考えている」(ブースのスタッフ)とのことで、実用化に期待したい。
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