東芝モバイルディスプレイが先日発表した、“銀塩写真とほぼ同等”という498ppiの精細度を持つモバイル向け液晶ディスプレイが「FPD International 2011」にて展示されていた。
展示していた6.1型ワイドディスプレイの解像度はフルHDを超える2560×1600ドット。同社のTFTの形成技術や精度の高い組み立て技術でこの解像度を実現したという。「写真画像とほぼ同等の深みのある映像を再現」できるとしている。
そのほかのスペックは表示色数が約1677万色、コントラスト比は1000:1、視野角が上下/左右ともに176度以上となる。ブースでは写真や新聞の見開きなどを表示するデモを行っていた。これらの超高精細技術を、東芝モバイルディスプレイは「Purezza fine」と名付けている。
実物を見ると超高解像度のすごさというのがよく分かる。ディスプレイに映る画像は、まるでフィルムで撮影した写真のようであったし、新聞の見開きを6.1型のディスプレイに映しても文字がつぶれないことに驚いた。これらのディスプレイの製品化に期待したい。
東芝モバイルディスプレイのブースではこのPurezza fineのほか、2011年5月にSID 2011で披露した720×1280ドット表示対応の4型液晶ディスプレイや、視野角の広さが特徴のディスプレイ“Soludina”(ソルディナ)などを展示していた。
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