仕事が遅いのはボクのせいじゃない――「液晶タブレットモニター」を導入してみたなんだか“微妙”なヤツを試してみよう(1/2 ページ)

» 2011年11月18日 11時00分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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外部ディスプレイさえあれば……

「半年くらいじゃ、仕事は速くならないのかなぁ」

 オジサンだらけの編集部に配属されて半年が経った。目の前の仕事にいっぱいいっぱいで、あっという間だったように思うが(そのように先輩に言うと“普通だよ”と笑われる)、ボクはというと、まるで成長していない。そればかりか、日々オジサンたちの仕事の速さを見せつけられて、もう限界だよ……パトラッシュ。

photo こんなアイテムを使ったこともありました

 過去にも、仕事の効率を上げようと工夫したこともあったが、全然スピードが足りない。道具に頼ったのがまずかった。やはりみんなが言うように“とりあえず3年がんばる”べきなのだろうか。

 いや、もっと楽な方法があるはずだ。仕事を楽にするための努力を惜しむつもりはない。先輩方の机を改めて観察したところ、ほとんどの人がノートPCのほかにディスプレイを置いていることに気付いた。人数を数えてみると、自分の部署ではなんと13人中10人も外部ディスプレイを導入していた。

 なるほど、これはズルい。ボクも液晶ディスプレイを導入すれば仕事が速くなるに違いない。せっかく導入するなら、普通じゃないディスプレイにして周りの皆を驚かせてやろう。ウシシ。

専用ペンで操作できるディスプレイ

 というわけで、上海問屋の「21.5インチ 液晶タブレットモニター」を導入した。基本スペックは、画面サイズが21.5型ワイド、画面解像度が1920×1080ドット、応答速度が5ms、輝度は300カンデラ/平方メートル、視野角は水平が170度で垂直が160度だ。映像入力インタフェースはDVI-I/アナログRGB/HDMIの3系統を用意するが、製品にはアナログRGBケーブルが付属する。本体背面(!)にスピーカーがあり、音声入力端子も備える。

photophoto 21.5インチ 液晶タブレットモニター(写真=左)。解像度はフルHDに対応(写真=右)

 付属の専用ペンを使ったタッチ操作に対応するのが特徴で、付属CDから専用ソフトをインストールし、本製品とPCをUSBケーブルで接続するとタッチ操作が可能となる(Windows 7対応)。専用ペンは2本付属しており、使用前にUSB接続で充電しておく必要がある。ペン先にライトを内蔵しており、スイッチをオンにした状態で押し当てると赤く発光する。

photophoto 専用ペンはUSB接続で充電する必要がある(写真=左)。ペンのスイッチをオンにした状態で、ペン先をモノに押し当てると赤く点灯する(写真=右)
photo さっそくデスクに置いてみた

 本体サイズは552(幅)×381.5(奥行き)×94.5(厚さ)ミリ。液晶ディスプレイ部の下辺が接地し、背面のスタンドで本体を支える構造になっており、デスク上では意外に場所を取る。重量は約6キロで、持ち運びには向かないだろう。

 画面のチルト調整範囲は0〜90度まで調節可能だが、設置面に対して垂直まで画面を立てると自重で前に倒れるので注意が必要だ。本体の左下と右下に収納している脚を出せば、高さも2段階に変えられる。

photophotophoto 画面のチルト調整範囲は0〜90度まで調節可能だ

 本体左端と右端にボタンを3つずつ備える。上から、使用中のウィンドウを3D表示しながら切り替える「フリップ3D」の起動、スクリーンキーボードの起動、マウス右クリックとなっており、ペンで操作する際に必要な機能を割り当ててある。ペンを持つ手と逆の手で操作することを前提としているためか、右端か左端、どちらか一方のボタンのみ有効となる。

photophoto 本体左端と右端にボタンを3つずつ備える(写真=左)。右端か左端、どちらを有効にするかは右下のアイコンから設定する(写真=右)

 電源ボタンやOSDメニューを開くボタンは本体背面の左上にある。正面の右上から手を回せば、操作できるものの慣れないと操作はしづらいと感じた。OSDメニューでの設定は、輝度、コントラスト、色温度(暖色:5000K、標準:6500K、寒色:9300K、カスタム:RGB個別調整)、画質モードのクイックビュー(動画、写真、ゲームなど)の項目がある。

photophoto OSDメニューを開くボタンは本体背面の左上にある。上から電源ボタン、メニューを開く/決定ボタン、上移動、下移動、画面位置の自動調節/キャンセルボタンとなっている(写真=左)。OSDメニューは基本的な設定を揃える(写真=右)
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