「デザイン重視ならこちら」と日本エイサーが勧める「Aspire S3」に触れてみたAcer book air?(1/4 ページ)

» 2011年11月18日 17時30分 公開
[林.佑樹(撮影:矢野渉),ITmedia]
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とにかく、デザインなんです

 日本エイサーが投入した「Aspire S3」シリーズは、“Sandy Bridge世代のUltrabook”のコンセプトに則り、デザイン第一主義で設計したモデルだ。ボディにはアルミ天板を採用して最薄部が13.1ミリと、その薄さが際立つスタイルになっている。

「AcerのUltrabook」として登場したAspire S3。天板はヘアラインの入ったアルミパネルを採用する。日本エイサーはTimelineシリーズとの違いとして、「Timelineは軽量、高性能、低価格。Aspire S3は薄型デザインの付加価値を重視するユーザーに」と製品発表時に説明している

 今回、Aspire S3シリーズとして2機種が登場する。下位モデルにあたる「S3-951-F34C」は、CPUにCore i3-2367M(1.4GHz)、容量320GバイトのHDDを搭載する。上位モデル「S3-951-F74U」は、CPUがCore i7-2637M(1.7GHz、Turbo Boost Technology有効時で2.8GHz)、容量256GバイトのSSDを搭載する。

 そのほか、チップセットや液晶ディスプレイなどの主要な仕様は共通で、Intel UM67 Expressチップセットを採用し、システムメモリは、DDR3を4Gバイト載せる。13.3型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1366×768ドットでグレアタイプとなる。本体サイズも、323(幅)×218.5(奥行き)×13.1〜17.5(厚さ)ミリと共通だが、重量は「S3-951-F34C」で約1.35キロ、「S3-951-F74U」が約1.33キロとわずかに異なる。

 デザイン重視のノートPCだけあって、やはりアルミ天板とボディの薄さに目が行く。Ultrabookらしく、13.1〜17.5ミリと携行性に優れた薄さだが、実際に持ってみると「あら、見た目以上にしっかりしているじゃないの」という堅牢性に気が付く。荷物の多い普段使いのかばんに入れて持ち歩いても、部分的に凹むなど悲しいイベントが起きる不安を感じない。

 液晶ディスプレイを開くと、クラムシェルボディの“内側”はアルミパネルではなく樹脂を用いている。これは、金属製パネルを採用するボディでありがちな重量増を避けるため、内側に樹脂パネルを用いて軽量化する工夫だ。

 本体に搭載するインタフェースは、そのほとんどが背面に集中し、そこに、2基のUSB 2.0にHDMI出力を配置する。ほかには、左側面にヘッドフォン端子、右側面にはSDメモリーカードスロットと、全体としてその種類は限られている。無線接続は、IEEE 802.11b/g/n対応の無線LANとBluetooth 4.0+LEが利用できる。液晶ディスプレイの上隣中央には有効画素130万画素のWebカメラを内蔵する。

前面にはインタフェースを備えない(写真=左)。背面には、2基のUSB 2.0とHDMI出力を搭載する。排気スリットも背面にある(写真=右)

左側面にはヘッドフォン端子を搭載(写真=左)。右側面はSDメモリーカードスロットと(写真=右)、本体に搭載するインタフェースの種類は限られている

 Aspire S3では、排気スロットも背面に配置する。ファンの風切音がこのスロットから聞こえてくるが、高負荷時で約55デジベル程度だった。40デシベル前後といわれる図書館ではちょっと目立つかもしれないが、自室や会社では気にならないだろう。

 Aspire S3の底面を見ると、一部に鏡面仕上げのパネルを使っている。このエリアにはボディ内部にHDDを搭載していて、緩衝材などのHDD保護機構を備えている。ただし、鏡面仕上げのパネルはHDDベイのカバーではなく、取り外しはできない。日本エイサーの説明では、ユーザーは、ボディ内部にアクセスできず、HDDだけでなく、システムメモリ、そして、バッテリーなどは交換できないとしている。

液晶ディスプレイを一杯に開いても水平にはならない。この状態で前がちょっと浮く(写真=左)。底面にはカバー類がなく、メモリスロットやバッテリーにアクセスできない。一部鏡面仕上げの部分があるが、底面と一体化になっていて外せない。ここにはHDDが搭載されている(写真=右)

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