HDDの価格高騰と品薄傾向は、先々週よりもさらに落ち着いていた。最安クラスで3Tバイトモデルが2万円強、2Tバイトモデルが1万6000円前後と若干の値上がりがみられるが、価格表に張られた「売り切れ」の札は断然少なくなった印象だ。
PC DIY SHOP FreeTは「お客さんも売り手もみんなが深呼吸して落ち着いた感じですかね。根本の事態は解決していませんが、現状が把握できて混乱が去った印象です。我々もある程度のHDDはストックしていますが、異常に高い値の付いたものには手を出さないようにしていますし、冷静な判断が市場全体に渡っている感じはあります」と語る。
そんななか、シーゲイトから3Tバイトの新モデル「Barracuda ST3000DM001」が登場している。1枚1Tバイトのプラッタを3枚使った、3TバイトHDDとしては最小構成のモデルで、価格は2万6000円弱。在庫は少なめだ。
すでに売り切っていたPC DIY SHOP FreeTは「プラッタ枚数が少ないHDDを好む人は多いですから。現時点でも安くはないですが、どうしても近々に大容量HDDがほしいという人には魅力的なモデルだと思います」と話していた。
また、HDDショックの影響からSSDをブートドライブに換えるユーザーも順調に増えているようだ。フェイス秋葉原本店は「11月に入ってから、SSDに注目する人が増えてきた感触はありますね。64Gバイトクラスなら1万円を大幅に切るモデルもあるので、複数台買ってRAID 0を構築する人は珍しくないですよ」という。同店で特に人気があるのは、東芝のSATA 2.0対応64GバイトSSD「THNSC064GBSJ」とのこと。バルク品で、価格は5980円だった。
一方、高速な120Gバイトモデルが売れるという声もいくつか聞いた。ドスパラ パーツ館は「64Gバイト2台よりも、120Gバイトクラスの高速タイプのほうが速い場合も多いですからね。ウチの場合は、ADATAのS510シリーズの120Gバイトモデルが1万2480円です。リード最大550Mバイト/秒出るので、かなり売れていますよ」とプッシュする。
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