今回用意してもらったマシンは、5Tバイト以上の大容量ストレージを搭載する変則的な仕様だが、現在でもBTOで起動ドライブに120GバイトSSDを、データ用に2TバイトHDDを搭載する構成は選択できる。SSDにより快適動作を保証しつつ、見たい番組を録り貯めるといった用途にうってつけだ。
なお、ピクセラの3波対応テレビチューナー「PIX-DT230-PE0」にはMediaCenter対応のリモコンが付属しているので、リモコンとMCEの10フィートUIを使ってHDDレコーダーライクに使うといったことができる。視聴・録画ソフトはピクセラのStationTVだ。番組表や録画リスト予約確認などのウィンドウを切り替えて簡単に操作できる。
LUVLIBは見た目の通り、テレビ録画/視聴や大容量ストレージを生かした音楽/動画の配信サーバといった使い方が似合う製品であり、最新の3Dゲームを楽しむためのマシンではないが、いつものようにベンチマークを試してみた。
計測したのはPCMark05、PCMark Vantage、3DMark 06、3DMark Vantage、ゲーム系ではFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkといったおなじみのソフトだ(なお、3DMark 11は内蔵グラフィックスがDirectX11に非対応なため動作させることができなかった)。
まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスをチェックしよう。各スコアを見ると、CPUが6.9、グラフィックスはデスクトップが5.1、3Dゲームが5.9、メモリが7.3で、HDDの数値が7.7となった。メモリはデュアルチャネル動作のためスコアが高く、さらにSSDを採用していることでHDDのスコアも良好な結果を残した。実際、Windowsの起動は非常に高速で、操作もキビキビしていて快適だ。
次に各種ベンチマークテストの結果を見てみよう。パフォーマンス的には高速SSDの効果が各所に表れ、ミドルレンジ並みかそれ以上のスコアが出ている項目もある。PCMark Vantageがまさかの1万超えは高速SSDのおかげだろう。もっとも、意外なハイスコアに驚かされる部分はあるが、やはり3Dゲーム系は厳しい。DirectX 9ベースのFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3が何とか動作する程度といったところだ。
以上、LL-i101Xを紹介してきた。AV機器のような高級感のあるデザインに、高速なSSDと大容量ストレージを搭載し、必要十分なパフォーマンスを備えた本機は、リビングルームの大画面テレビに接続するPCとしてうってつけの製品だ。HDDレコーダーやBDプレーヤーはもちろん、大容量ストレージを生かして、家庭内のデジタルメディアサーバとしても活用できる。価格も7万9800円からと、この種の製品ではコストパフォーマンスも高い。リビングにぴったりのPCを探している人に強くオススメしたい製品だ。
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重厚感のあるアルミボディにAV機能を詰め込んだ最上位モデル。
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