OCZ Technologyが、米国ラスベガスで1月8日と9日(現地時間)に開催したストレージに関連した技術イベントの「Storage Visions 2012」において、第3世代のPCI Expressに対応したSSD「Z-Drive R5」と、Thunderboltを採用した外付けSSD「Lightfoot」を公開した。
OCZ Technologyは、Marvellと共同で“Kilimanjaro”の開発コード名で知られるPCI ExpressネイティブのNANDコントローラ「88NV9145-OCZ」を開発している。インタフェースは第3世代のPCI Express x8を採用し、ボード上に8チャネルのRAID構成を実装するほか、2枚のボードをスタックすることで16チャネル、容量にして合計8Tバイトを実現する。そのパフォーマンスは100万IOPSに達するとされ、SLCとeMLC、MLCのNANDを採用したモデルをそろえる。OCZ Technologyはこの製品を2012年中に市場へ投入したい考えだ。
また、OCZ Technologyは、まもなく市場投入を予定しているPCI Express SSD「Z-Drive R4」を公開した。同製品は、NANDコントローラにSand Forceのチップを搭載し、インタフェースにはPCI Express 2.0 x16を採用する。こちらもパフォーマンスは100万IOPSに達するという。Z-Drive R4でも、SLCとeMLC、MLCとNANDフラッシュタイプの異なるモデルをそろえる計画で、最大容量モデルでは16Tバイトとなる見通しだ。
さらに、OCZ Technologyは、MacBook Proやインテルの次期メインストリームCPU“Ivy Bridge”対応プラットフォーム向けとして、Thunderboltインタフェースを採用した外付けSSD「Lightfoot」を発表した。ボディこそ、USB 3.0対応外付けSSDとして発売されていた「Enyo」を採用するが、Thunderboltを介してPCI Express 2.0 x4で接続する。容量別に、128Gバイト、256Gバイト、512Gバイトに加えて1Tバイトモデルも用意する。そのピークパフォーマンスは読み込み時で750Mバイト/秒に達する。
このほか、OCZ Technologeisは開発中の製品として、IndilinxのSerial ATA 6Gbps対応コントローラのEverestを採用した3.5インチSSD「Chiron」も公開している。同製品は、サーバ向けモデルとしてZ-Driveと同等のシリーズという位置付けで、最大4Tバイトの容量を実現する。ほかにも、開発中の高性能シリコンディスクとしてDRAMを採用した3.5インチソリューション“Aeon”(開発コード名)も登場している。こちらは、コントローラに自社開発のFPGA SoCを採用し、最大64Gバイトの容量で14万 IOPSを実現する見通しだ。
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