期待感大の「Radeon HD 7970」、売れ行きにばらつき古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2012年01月16日 09時00分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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「ま、最初はそんなもんです」――価格もショップごとの売れ行きもバラバラ

PC DIY SHOP FreeTの天井に吊されたPOP

 1月9日に販売解禁となったRadeon HD 7970カードは、1週間の間にSapphireとASUSTeK、ギガバイトにMSI、さらにHIS、玄人志向、PowerColorと、多くのメーカーがリファレンスデザインのモデルを投入している。PC DIY SHOP FreeTは「HD6000番台にマイナーチェンジ感が漂っていただけに、アイドル電力を抑えつつ、GPU性能を高めた明確な強化点がみえるHD7000番台に期待する人は多いですよ」とプッシュしていた。

 期待の大きさが売れ行きに表れたショップでは、各社のモデルが入荷すればすぐに売れる状況が続いており、「リファレンスでもSapphireのような定評のメーカーほど入手しづらい感じです」(クレバリー1号店)や「再入荷のめどは立っていないので、今後枯渇しないかという不安はあります」(PC DIY SHOP FreeT)といったコメントが聞かれる。

 その一方で、比較的潤沢に在庫しているショップもあり、店舗ごとに反響の差が出ている様子だった。ドスパラ パーツ館は「Radeon HD 7970のようなインパクトの強いカードは、ハイエンド志向やゲーム好きな常連さんが多いショップから売れていくでしょう。そこの在庫が薄くなると、他店の在庫も売れるようになるという流れです。ま、登場直後はこういうばらつきもありますよ」と説明してくれた。

 ただし、「AMD系は最初のドライバが弱いという悪い伝統があるので、多数の評価が広がるまで警戒している人もかなり多いと思います。ドライバがまともなら1月中に街中でヒットする潜在能力は持っているでしょう」(某ショップ)という声もあり、様子見の向きも多い状況かもしれない。

 なお、HD 7970カードはメーカーごとの価格もバラつきが大きい。ハードウェアの仕様がほぼ変わらないリファレンスデザインのカードながら、玄人志向の5万3000円前後から、SapphireKなどの7万円前後まで、2万円近くの価格差がある。クレバリー1号店は「ハードが同じでもサポートなどの違いが出てくるので、これだけの価格差があっても人気ブランドのカードは好調に売れています。もちろん低価格帯もよく出ていますけど」と話していた。

PC DIY SHOP FreeTでは、週末前に在庫わずかとなっていた(写真=左)。クレバリー1号店のHD 7970カード。最安の玄人志向と、高価格帯のSapphireやMSI製品が並ぶ(写真=中央)。ドスパラ パーツ館のHD 7970ストック。取材時点では潤沢に在庫していた(写真=右)

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