“Medfield+IceCreamSandWich”をLenovoブースでねっちり観察2012 International CES(1/3 ページ)

» 2012年01月17日 20時59分 公開
[長浜和也,ITmedia]

PC USER的“2012 CES MVP”はLenovoでいいでしょう

 未発表Ultrabookにしても、Android導入Medfield搭載デバイスにしても、製品展示で目立っていたのがLenovoだ。2012 CESの開幕直前に、ThinkPadシリーズで初めてのUltrabookとなる「ThinkPad T430u」をリリースし、その実機をCES Unveiledで公開した。さらに、プレスカンファレンスで「IdeaPad YOGA」を公開し、Intelの基調講演では、世界で初めて出荷されるMedfield搭載スマートフォンとして「K800」が取り上げられた(ただし、中国限定)。

 これ以外でも、ThinkPad X1のボディにx86系CPUとWindows OS、ARMとLniux系OSという2系統のシステムを実装した「ThinkPad X1 Hybrid」や、キーボード搭載ドッキングステーションが利用できる10型ワイドタブレットデバイスの「IdeaTab S2-10」、そして、Tegra 3を採用するタブレットデバイス「IdeaTab K2010」などを2012 CESで公開している。この実機は2012 CES会場に隣接するホテルのレストランに設けたプライベートブースでじっくりと確かめることができた。ここでは、プライベートブースで入手できた情報から、“次世代”デバイスの姿を紹介しよう。

uはTのバリュークラスラインアップになる

 ThinkPad T430uは、光学ドライブを本体に搭載せず、6段のアイソレーションキーボードを採用するなど、その姿はThinkPad TシリーズというよりThinkPad Edgeに近い。Tシリーズというと、高性能で薄型、光学ドライブを本体に内蔵して、“ThinkPad 史上最高のキーボード”と訴求するキーボードを搭載するなど、高性能ノートPCのイメージが強い。低価格で、しかも、ThinkPad Edgeに見た目が似ているTシリーズには違和感を持つかもしれない。

 しかし、Lenovoのスタッフによると、価格帯は、従来からあるThinkPad Tシリーズラインアップのバリュークラスとほぼ同じということで、このTシリーズバリュークラスをUltrabookのThinkPad U430uが担うことになる。ほかのノートPCベンダーが投入するUltrabookが、現状ではデザインを付加価値にして比較的高い価格であるのに対して、ThinkPad U430uは、薄型という条件は満足させながらも、購入しやすい価格も重視している。

UltrabookのThinkPad U430uはTシリーズラインアップのバリュークラスを構成する(写真=左)。底面全体を覆うカバーを用意しているが、バッテリーやメモリスロットにアクセスできるかについてLenovoのスタッフは明言していない。ただ、カバーを設けることで、OSやCPUなどの搭載で求められるロゴシール、ロゴ印刷をカバーの内側にできるため、底面デザインがシンプルになるメリットもあるという(写真=左)

左側面にメディアカードリーダを備え(写真=左)、背面にはMini DosplayPortとHDMI、右側面には2基のUSB 3.0と有線LAN(写真=右)と、Ultrabookとしては本体搭載インタフェースの種類が多い

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