Windowsが入ったプロジェクター?――「aigo Projector Cloud」を試すPCの新しいカタチかも(1/3 ページ)

» 2012年02月07日 00時00分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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エグゼモードが提案する“これからのPC”

photo aigo Projector Cloud

 「aigo Projector Cloud」は、2011年末にエグゼモードが発売したDLP方式のプロジェクターを内蔵したPCだ。「PC機能が入ったプロジェクター」と言わないのは、同社が“ソーシャル時代に合った新しいPC”として打ち出したコンセプト「Social Computer」に由来する。

 aigo Projector Cloudは、従来機である「aigo Silkプロジェクター nano PT6216」と同様の重さ230グラムのコンパクトなボディを採用しつつも、照度は300ルーメンと従来機の3倍になっている。無線LANでネットワーク接続でき、組み込みOSのWindows Embedded CE 6.0を搭載する。クラウドストレージとの連携やドキュメントファイルの編集など、プロジェクター+PC的な機能が利用できるようになっている。

無線LANが使えるプロジェクター搭載PC

 プロジェクターとしての基本スペックは、解像度が1024×768ドット/800×600ドットに対応、照度は最大300ルーメンで、コントラスト比は1000:1となる。3.5インチから150インチまでの投写が可能で、画面の大きさを自由に変えられるディスプレイ一体型PCととらえることもできる。表示サイズの目安は投写距離0.7メートルで15インチ、1.45メートルで40インチ、3メートルで80インチだ。光源はLEDを採用するため、カラーホイールはなく、寿命が最長2万時間でランプ交換が不要といったメリットがある。

photophoto 製品正面。厚さは3センチ程度と薄い(写真=左)。背面にはさまざまなインタフェースを備える(写真=右)
photo オプションのバッテリー「ポータブルパワーパック N2688」

 電源は付属のACアダプタを使用するか、5〜20ボルト出力に対応する外部バッテリー「ポータブルパワーパック N2688」などでバッテリー動作も可能だ。N2688は3.7ボルト出力時で2万2000mAhの容量を持つモバイルバッテリーで、価格は2万2800円。本製品では、約2.5時間の動作が可能だ。本体サイズは114(幅)×189(奥行き)×23.5(高さ)ミリで、重量は約640グラムとなる。

 よくある小型プロジェクターと大きく異なるのは、IEEE802.11b/g準拠の無線LANを利用でき、組み込み型OS「Windows CE 6.0」を導入していることだ。製品単体でInternet ExplorerによるWebサイト表示や、ドキュメントファイルの閲覧や編集が行える。ストレージとして2Gバイトの内蔵メモリを搭載するほか、SDメモリーカード(micro SD)や、USBメモリを利用でき、オンラインストレージサービス「ServersMan@Disk」との連携アプリも用意する。

photo aigo Projector Cloudは小型のボディが特徴で、厚さを除けば、大きめのスマートフォンと同じぐらいの大きさだ

 インタフェース類は、SDHC対応microSDカードスロットやUSB 2.0×2のほか、アナログRGB入力、音声入出力、コンポジット入力、USB mini-Bポートなどで、出力1ワットのモノラルスピーカーも搭載する。本体サイズは90.8(幅)×98.8(奥行き)×31.2(高さ)ミリ、重量は225(実測値)グラムだ。価格は直販で4万9800円(税込み、以下同)。

 aigo Projector Cloudには本体のほか、USBマウスやACアダプタ、天井投写も可能な小型の三脚、各種ケーブルが付属するが、すべてが持ち運び用のポーチに収まっている。上位パッケージの「aigo Projector Cloud Premium」では通常の付属品に加え、三脚、折りたたみ式のA4スクリーン、ワイヤレスキーボード(タッチパッド機能内蔵)が付属する。このセットパッケージの価格は7万9800円だ。

photophoto 各種ケーブルや小型の三脚が付属するが(写真=左)、すべてが1つの持ち運び用ポーチに収まる(写真=右)
photophotophoto プレミアムパッケージには三脚や(写真=左)、A4サイズの折りたたみ式スクリーンが付属する(写真=中央、右)

※記事初出時、“アナログRGB出力が可能”としましたが、“アナログRGB入力が可能”の誤りです。お詫びして訂正いたします。(2012/2/7 13:00)

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