ソネットエンタテインメントが提供するSIMカード「So-net モバイル 3G」では、NTTドコモの3G網を使った通信ができるが、ドコモが提供するサービスは基本的には利用できない。spモード関連のサービスもこれに含まれ、So-net モバイル 3GのSIMを挿した状態ではspモードメールの送受信はできない。スマートフォン向けiMenu「dメニュー」についても、Webサイトの閲覧はできるが(ドコモ以外のスマートフォンやiPhoneなどでも閲覧は可能)、有料サイトの登録はできない。spモードの設定を行うドコモのサイトへのアクセスや、電話番号を用いてメッセージをやり取りするSMSの送受信もできなかった。
ドコモ スマートフォンの現行モデルは、端末をモバイルWi-Fiルーターとして利用できるテザリングに対応している機種が多いが、So-net モバイル 3GのSIMを挿入した状態でもテザリングは可能なのだろうか。ドコモ スマートフォンのテザリングは、原則としてアクセスポイントを「spモード」に設定したときしか利用できないので、So-net モバイル 3Gでもテザリングは利用不可。「Xperia arc SO-01C」のアクセスポイントをSo-net モバイル 3Gに設定してテザリングをオンにしたところ、直後は「テザリングまたはアクセスポイントが有効です」と表示されるが、程なくして「Network error occurred」という警告が出てテザリングがオフになってしまった。
では、ドコモ以外のSIMロックフリーのスマートフォンではどうか。日本通信が販売している「IDEOS」で試してみた。Xperia arcと同様にアクセスポイントを追加して設定し、テザリングをオンにしたところ、問題なく利用できた。イー・アクセスのSIMロックフリーのスマートフォン「Sony Ericsson mini(S51SE)」でも、問題なくテザリングを利用できた。Xperia arcで接続し、+D Mobile編集部にて「Speedtest.net」アプリで計測したところ、IDEOSは1〜2Mbps台ほど(1月31日17時ごろ)、Sony Ericsson miniは2〜3Mbps台(2月1日21時20分ごろ)の速度が出た。テザリング利用時もSo-net モバイル 3Gの料金は月額2770円のまま。イー・モバイルのスマートフォン向けデータ通信は、「スマートプラン」+「シンプルにねん」の場合は月額4580円(ISP料込み)なので、So-net モバイル 3GのISP料金 月額210円を加えた2980円の方が安い。イー・モバイルのスマートフォンユーザーにも、So-net モバイル 3Gは選択肢の1つになるだろう。
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