週末版でも触れたとおり、2月26日にクレバリー1号店が閉店した。同じブロックに建つ2号店も2月29日の閉店を予定しており、これまで秋葉原に3店舗あった同社系列店は3月から1店舗に集約される。新店舗「クレバリー秋葉原店」は、27日からシャッターを下ろしているインターネット館(千代田区外神田3丁目14-3)を改装して、3月2日にプレオープンする予定だ。
クレバリー1号店は、1996年12月にオープンしたアキバのPCパーツショップの中でも古株の店舗で、1999年11月開店の2号店、2000年2月開店の3号店(のちのインターネット館)とともに街を盛り上げてきた。
年明けの恒例行事となった「不幸袋」の販売や、ホームサーバ系OSの“ひとり深夜販売”(2008年/2号店で実施、2011年はリベンジ!!)、店員氏のPOPから生まれた店舗キャラクター・山田くんなど、ユニークな取り組みも多く、アキバの自作PC文化に与えた影響は大きい。
今回の1・2号店の閉店は、隣接するカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原(2011年末に閉店)と同じく、「周辺ブロック全体の再開発によるようです」(1号店スタッフ)とのこと。クレバリー自体が撤退するわけではないため、周辺ショップからは「店舗が少なくなるのは残念だけど、クレバリーさん独特の個性は生き続けるので、まあ、そんなに不安はないですね」「人の流れにどういう変化が出るか分かりませんが、老舗の撤退みたいな事態ではないので全然マシです」といった、比較的穏やかなコメントが多く集まった。
ただし、なかには「3店舗から1店舗になるということは、それだけ抱えるスタッフが少なくなるということです。配置転換も含めて、顔なじみの店員さんがごっそりいなくなると思うと、やっぱり寂しいですよ。仕方ないですけど……」(某ショップ)といった声もある。
そうした声は常連客からも届いているようで、1号店の店員氏は「2月後半からは、『閉店しちゃうの?』『寂しくなりますね』とお声をかけていただくことが日に何度もありました。すごくありがたかったです。まあでも、クレバリー自体は秋葉原店で続いていくので、今後も応援してもらえたらうれしいです」と話していた。
クレバリー秋葉原の今後を見守りたい。
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