2月の新製品で反響が大きかったのは、「Radeon HD 7000」ファミリーに属するAMDの新世代GPUを搭載したグラフィックスカードだ。1月初旬デビューのハイエンドGPU「HD 7970」に続き、1月末に1段下の「HD 7950」搭載カードが投入され、2月中旬にはミドルレンジの「HD 7770/7750」カードが各社から一斉に売り出された。
上位のHD 7970カードとの平均価格差が1万円を切っていたHD 7950は、「ちょっと予算をプラスすればHD 7970カードが買えるので、今の価格だとHD 7950カードを選ぶ人は少ないですね。モノはいいので、価格が落ち着いて、安いカードが4万円を切るくらいになればヒットすると思いますが……」(TSUKUMO eX.)と、上位カードとの価格差がネックとなり、初回の売れ行きは注目度に比例しなかった様子だ。
一方、1万円台後半のHD 7770カードは登場後まもなく、複数のショップでヒットしていた。ソフマップ秋葉原本館は「HD 6850に匹敵する性能を備えたミドルレンジで、消費電力はピーク時80ワットと断然低く、言うことなしの優等生です」と、ショップからも評価も高い。同時に登場したHD 7750もピーク時電力55ワットで、補助電源不要といったトピックがあり、安定した支持を集めている。価格は1万2000円弱から1万6000円前後だ。
なお、1月から続くHD 7970カードの人気と、2月中旬からのミドルレンジカードのヒットを受けて、2月半ばからはHD 7950カードの値下げに踏み切るショップも見られるようになっている。ツートップ秋葉原本店は「代理店とは関係なく、ウチ独自の判断で下げました。苦しいですけど、こうでもしないと『おっ』と思ってもらえませんから」と話している。
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