CeBIT 2012が、ドイツのハノーバーでもうすぐ始まる。会期は3月6日から3月10日まで。開催前日の3月5日にも複数のベンダーが事前説明会を予定している。
CeBIT 2012で行われる「CeBIT Global Conferences」が掲げるキーワードは、“All things Smart, Flying the Cloud, Connect your Lifestyle, and Social Business”と、ソリューションを提案する展示や説明会が多い。
一方で、自作PCユーザーとしては、CeBITは、その年に登場する新しいプラットフォームを採用するマザーボードが、正式発表前に多数登場するイベントとしても定着しつつある。CeBIT 2011では、Intel Z68 Expressチップセットの概要がIntel主催のCeBITゲームイベントで明らかになったほか、マザーボードベンダーのブースでは、Intel Z68 Expressチップセットを搭載するマザーボードがASRockをはじめとして多数登場した。
CeBIT 2012では、次期CPUの“Ivy Bridge”に対応するIntel 7シリーズチップセット(勝手に想像した名称)を搭載したマザーボードの動向に注目したい。Intelが予定しているプレスカンファレンスやゲームイベントで、概要が明らかになるのだろうか。展示ブースでは未発表のマザーボードが登場するのだろうか。特に、1月の2012 Internarional CESで、MSIとGIGABYTEがプライベートブースでIntel Z77 Expressチップセットを搭載するマザーボードを公開した一方で、まったく製品を明らかにしなかったASUSの動向が気になるところだ。
このほか、Acerも説明会を行うが、いつもそこでは、日本未発表のノートPCやタブレットデバイスが登場する。2012 CESで公開したAspire S5以外に何か出てくるのだろうか。Microsoftは、Windows 8 Betaのライブデモを行うことも予告している。バルセロナで行ったカンファレンス以上の情報がでてくるのか、こちらも注目したい。
以上、PC USERでは、現地に派遣した取材班による「CeBIT 2012」の情報を、特集ページで連日報告する。
ということで、ごくごく一部の関係者には恒例の「PC USER海外取材班は、まともに現地についたのか」のコーナーだ。CeBIT 2011では、乗り継ぎのアムステルダムで、人間は“ぎりぎり”で乗り換えが間に合ったのに、荷物が置き去りになってしまった。
今回の乗り継ぎもアムステルダムのスキポール国際空港だ。しかし、学習したPC USER取材班は、乗り継ぎ時間に余裕を持たせた。その時間は実に6時間。ちょ、ちょ、ちょっと、長すぎない? しかし、network cafeなるポイントで電源を確保し、無線LANを1日使い放題16ユーロで契約して、いまのところは、やる気満々だ。
取材拠点のハンブルク(今回もまた、会場のハノーバーまで片道約2時間のICE通勤を連日こなすことになった)に到着するのは土曜日の深夜。欧州の流通は土日になると完全に止まってしまう。……ということは、下手するとプリベイドSIMを購入できる月曜日午前(日本時間では月曜の夕方)までネットワークが使えないことになる!
さあ、首尾よくネットワークインフラが日曜日に開通していれば、この記事にはハンブルクの街並みが掲載されているはずだ。もし、記事に掲載されているのが、アムステルダムのスキポール空港にあるnetwork cafeの風景であれば、いまだ、ネットワークが確保できず、取材班は音信不通のままと哀れんでほしい。
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