ここからは各種ベンチマークテストの結果をチェックしていこう。テスト結果のグラフには、参考までに日本HPの13.3型Ultrabook「HP Folio 13-1000」のスコアも併記した。
Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、CPU内蔵グラフィックスのIntel HD Graphics 3000を利用しているため、グラフィックスのスコアが低いが、ほかは5.9〜6.9とWindows 7の基本操作を快適にこなせるパフォーマンスが得られている。
最高スコア(6.9)を獲得したSSDについては、CrystalDiskMark 3.0.1でリード/ライト性能を計測してみても、全体にバランスの取れた高性能が確認できた。CPUこそCore i3と控えめだが、高速なSSDが性能を押し上げており、PCMark 7やPCMark Vantageのスコアも高めに出ている。実際、Windowsの起動やスリープからの復帰、アプリケーションの起動など、日常的なPC動作の反応はよい。HDビデオ編集やゲームなど、CPUやGPUのパワーが重要な用途でなければ、十分軽快に使える印象だ。
なお、レスポンスを高める独自機能としては、電源ボタンを押した際の動作を設定できる「クイックスタート設定」が用意されている。Windows 7標準の「スリープ」に加えて、Windows 7の起動時間を短縮する「クイックモード」と、起動時間はクイックモードより遅くなる一方で消費電力を抑えられる「エコクイックモード」が選択可能だ。
クイックスタート設定を適用して電源ボタンを押すと、内部的にWindows 7を終了した後、バックグラウンドで再起動してからスリープ(クイック)もしくは休止状態(エコクイック)へ移行したまま待機する。これにより、ユーザーは待機状態を意識することなく、少々の電力消費と引き替えに高速起動が体感できるというわけだ。
実際に起動時間を比較したところ、通常はWindows 7の起動に約24秒かかったのに対して、エコクイックモードでは約18秒、クイックモードでは約6秒まで短縮された(電源ボタンを押してから、デスクトップが表示されるまでの時間)。ただし、クイックモードを使う場合はACアダプタかバッテリーからの給電が必要な点は注意したい。
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