ボディカラーは、ブラック、ホワイト、レッドの3色を用意する。上面/底面はカラーパネル、側面にシルバーの枠で覆う仕上げで、休止/WPSの円形ボタンが2つ並ぶ。こちらは(本機のシルバー部分は樹脂素材ではあるが)どことなく……iPhone 4/4Sを連想させるデザインだ。もっとも、実際に互いを並べてしまうとサイズや厚さ、質感はかなり違うが、シンプルな造形とその“小型感”は悪くない。
電源ボタンは上面、その左に状態表示LEDが4つ(バッテリー残量、無線LAN状況、WPS状況、WiMAX電波状況)並ぶ。上面の電源ボタンは位置がすぐ分かり操作しやすい。半面、(評価機だけの誤差かもしれないが)中央をくぼませたボタンのわりに周囲がコンマ数ミリ表面から出ている。こちらは、バッグへ入れっぱなしにするとなると何らかで押され、意図しない操作が起こるかもしれないと思ったが、実利用ではどうだろう。こちらは追って実動作レビューで検証したい。
充電端子はUSB Micro-Bとなる。付属するACアダプタは5ボルト/2アンペア出力で、本体部分は実測値で47(幅)×34(奥行き)×24(厚さ)ミリとかなり小型。電源タップの空きポート確保に困るユーザーとして意外にうれしい。ケーブル長も約180センチと長めで(ケーブルは着脱不可)、重量は約82グラムだ。
もちろん、PCのUSBポートおよびUSBポータブルバッテリーを用いた給電・充電も可能だ(USB Standard-A−Micro-Bケーブルも同梱)。5ボルト/1A出力の「エネループモバイルブースター(KBC-L2B)」で問題なく充電できた。
WiMAXサービスは下り最大40Mbps/上り最大15.4Mbps(WiMAXハイパワー/UL 64QAM対応)で通信可能。IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANをサポートし、同時に最大10台の無線LAN搭載デバイスで高速なWiMAX回線を共有できる。
WiMAXハイパワーとは、WiMAX電波の送信出力とアンテナ利得(アンテナの増幅能力)をこれまでの機器より若干向上させた仕様の呼称で、2011年の技術基準適合証明の改正で採用可能となったものだ。出力向上+アンテナ利得の向上=最終出力を上げることで超弱電界のカバレッジが拡大、つまり、これまでギリギリ圏外だった場所が本機の導入でつながるようになる可能性が高まる。同じくWiMAXハイパワー対応のURoadシリーズ据え置きモデル「URoad-Home」では、ギリギリエリアで“じわっと”対応エリアが広がったように感じ、他機種と比べて弱電界エリアでの若干のスループット向上も確認できたが、ポータブル型の本機はどうだろうか。こちらは、ハンドオーバー性能などとともに後日実施予定の実動作レビューで検証したい。
(続く)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.