CPUは先代機と同じく、通常電圧版のCore i5-2540M vPro(2.6GHz/最大3.3GHz)を採用している。「Sandy Bridge」の開発コード名で呼ばれる第2世代Core iシリーズの中堅モデルだ。
1キロ台前半のモバイルノートPCでは、放熱設計やバッテリー駆動時間の関係から超低電圧版のCPUが採用されることが多いが、それらは通常電圧版に比べて動作クロックが低く、パフォーマンスも低いデメリットがある。この軽量ボディで通常電圧版CPUを搭載しているのはアドバンテージだ。
グラフィックス機能はCore i5-2540M vProに内蔵された「Intel HD Graphics 3000」を利用する。第1世代Core iシリーズ内蔵の「Intel HD Graphics」に比べて3D描画性能が向上しているほか、高機能なメディア処理機能「Intel Quick Sync Video」を搭載しているのが特徴だ。対応ソフトを利用することで、HD動画を快適に鑑賞できるだけでなく、ハードウェアエンコーダによる動画変換などの作業も高速に行なえる。
チップセットはIntel QM67 Expressを採用。メモリはPC3-10600 SO-DIMMに対応しており、標準で4Gバイトを搭載している。底面の小さいカバー内に空きのSO-DIMMスロットを装備しており、8Gバイトまで増やせる。データストレージは2.5インチHDD(5400rpm)を採用しており、容量は500Gバイトとなっている。
通信機能は1000BASE-T準拠の有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、そしてIEEE802.16e-2005準拠のモバイルWiMAXを標準で装備。先代にはなかったBluetooth 2.1+EDRも標準で搭載している。
本体装備のインタフェース類は、有線LANのほか、2基のUSB 3.0とUSB 2.0、HDMI出力、SDXC対応SDメモリーカードスロット、TPMセキュリティチップ(TCG V1.2準拠)など、このクラスのモバイルノートPCとしては十分な装備だ。従来モデルに比べると、PCカードスロットが省かれた一方、USB 2.0が1基減ったぶんUSB 3.0が2基に増え、液晶フレームの上部にWebカメラを追加し、マイクも内蔵している。
プリインストールOSには64ビット版Windows 7 Professional(SP1)を採用。Microsoft Officeは搭載しない。
付属ソフトについては、電源管理やウィンドウ整理といった独自のユーティリティ群を備えているほか、スマートフォン連携アプリが後日提供される予定だ。このアプリを使うことで、PCとスマートフォンの特定フォルダを同期したり、PCのデータをスマートフォンで閲覧・編集が可能になる。
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