ゲーム環境にそこまでこだわらないし、動画編集やエンコードのような重い作業はめったにしない。メインはブラウザとメーラー、スカイプにオフィスソフト……そのくらいの用途であれば、現在のPCパーツの相場からして、OS込みでも5万円程度で組めてしまう。
ただし、低価格一辺倒の構成でマシンを組むと、あらゆる作業に待ち時間が発生して不便を感じることが多い。いくらライトユースといっても、メインマシンにするのは避けたほうが無難だろう。とはいえ、闇雲に予算を上乗せしてハイスペック構成にしても宝の持ち腐れだ。
そこで今回は、「ライトユース前提のハイエンド」という、一見よく分からないようでいて実はニーズが高そうな構成を追求してみた。普段使いの快適さを求めるなら、何もハイパワーである必要はなく、ガチガチに高価なパーツを積まなくてもいい。というわけで、予算はOS込みで10万円。この範囲内で、とにかくサクサク動くマシンを目指していく。結果、最初に考えた構成は以下のようなものになった。
カテゴリ | 製品名 | メーカー | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-2500K | インテル | 1 | 1万8670円 |
マザーボード | Z68 Pro3 Gen3 | ASRock | 1 | 9980円 |
メモリ | PSD38G1333KH(4Gバイト×2枚) | パトリオット | 1 | 3270円 |
SSD | AGILITY 3 120GB | OCZ | 1 | 1万870円 |
HDD | WD Caviar Green WD20EARX(2Tバイト) | ウェスタンデジタル | 1 | 1万980円 |
光学ドライブ | AD-7280S-0B(DVDマルチ) | ソニーオプティアーク | 1 | 2770円 |
グラフィックスカード | − | − | − | − |
PCケース | 黒糸縅 H405-500BRZ | ハントキー | 1 | 1万1800円 |
電源 | (※ケースに付属/定格500ワット) | − | − | − |
OS | Windows 7 Home Premium 64ビット DSP版(USB2.0カードとセット) | マイクロソフト | 1 | 1万998円 |
将来の拡張性も確保できる多機能なIntel Z68 Expressマザーをベースに、Sandy Bridgeの中でも上位のGPU「Intel HD 3000」を内蔵する「Core i5-2500K」を積み、メモリは割安なDDR3-1333 4Gバイトの2枚セットをチョイス。グラフィックスカードは非搭載で、電源やPCケースも最小限の構成にとどめた。
予算を割いたのはストレージだ。HDDブートとSSDブートでは体感レベルでケタ違いの速度差がある。そこで、データ用に2TバイトHDDを確保したうえで、ブートドライブにはリード最大525Mバイト/秒、ライト最大500Mバイト/秒の「AGILITY 3 120GB」を採用した。OSは64ビットのWindows 7 Home Premiumとしたところ、合計金額は7万9338円だった。
この構成にダメ出ししてもらうべく向かったのは、3月3日にオープンしたクレバリー秋葉原店。同1号店のころから豊富な経験と知識でショップをけん引してきた秋葉晃一氏が、構成表を受け取ってくれた。果たして……!?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.