ソニーは3月22日、「Sony Tablet」のOSをAndroid 4.0.3にアップデートすることを発表した。2012年4月下旬に「Android 4.0.3を含むシステムソフトウェアアップデート」が無償でダウンロード可能になる予定だ。
このアップデートには、Android OS自体の更新と、ソニー独自のシステムソフトウェアの更新の両方が含まれる。ユニークなところでは、任意のアプリを使いながら小窓で同時操作できる3つのスモールアプリ(Webブラウザ、計算機、リモコン)や、ソニー製Blu-ray Disc(BD)レコーダーとの連携機能が追加されている。
主なアップデート内容は以下の通りだ。
ソニーはSony TabletのAndroid 4.0.3アップデートに合わせて、ソニー製BDレコーダーのコンテンツ管理・操作アプリ「RECOPLA」(レコプラ)も公開する。4月下旬にGoogle Playストアから無償でダウンロードが可能になる予定。公開されるバージョンはβ版で、メーカーによるサポート対象外のアプリだ。利用するには、Android 4.0.3を含むシステムソフトウェアアップデートの適用が必要になる。
RECOPLAは、ホームネットワーク上にあるBDレコーダーで録画した番組の管理・操作をSony Tabletから行えるアプリ。DTCP-IPのサポートによって、録画済みや放送中の番組をSony Tabletに配信して表示することも可能だ(放送中の番組表示は5月下旬のアップデートで対応予定)。レコーダーは最大4台、USBの外付けHDDも4台まで登録でき、再生や録画予約、削除、プロテクト、タイトル名の編集など、複数の機器に保存されたコンテンツの管理がまとめて行える。
録画した番組はジャンル、日付、曜日、放送局で分類したり、日付、タイトル名、未視聴、ファイルサイズ、番組時間でソートできる。キーワード検索も可能だ。指定した番組はSony Tabletに配信して表示するか、BDレコーダーが接続されたテレビに表示し、リモコンとしてSony Tabletを使うかを選べる。Sony Tablet上で番組を表示する場合、早送り/早戻し、チャプター送り/戻しといった操作に対応する。
RECOPLAの対応機種は、BDレコーダーがBDZ-AX2700T/AT970T/AT950W/SKP75/AT770T、BDZ-AX2000/AX1000/AT900/AT700/AT500、BD/HDD搭載テレビ(BRAVIA)がKDL-55HX80R/46HX80R/40HX80R/32EX30R/26EX30R。このうち、Sony Tabletに映像を配信できるのはBDZ-AX2700T/AT970T/AT950W/SKP75/AT770Tのみだ。それ以外の機種では、RECOPRAでコンテンツの管理のみが行える。BDレコーダー側のアップデートは、3月28日に実施される予定だ。
なお、Android 4.0.3を含むシステムソフトウェアアップデートによって、既存のDLNAアプリもDTCP-IP対応になる。ただし、RECOPLAの対応機種ではないBDレコーダーにDLNAアプリで接続した場合、BDレコーダーから配信される映像がSony Tabletの対応フォーマットと合致せず、うまく再生できないこともあり得るという。
Sony TabletのDTCP-IT対応アプリ状況 | ||
---|---|---|
アプリ | RECOPLAアプリ | DLNAアプリ |
録画した番組をSony Tabletで視聴 | ○ | ○ |
放送中の番組をSony Tabletで視聴 | ○(5月下旬に対応予定) | ○ |
Sony Tabletで接続できるレコーダーの電源状態 | オン/オフどちらも可 | オンのみ |
録画した番組の並べ替え操作 | ○ | × |
録画した番組の削除操作 | ○ | × |
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