マウスをいつも、ポケットに入れて――ロジクール「Logicool Cube」ちょっと気になる入力デバイス(2/2 ページ)

» 2012年03月26日 16時00分 公開
[PC USER編集部 入力デバイス取材班,ITmedia]
前のページへ 1|2       

「プレゼンテーションモード」が意外と便利

 マウスを宙に持ち上げることで、クリックボタンがスライド送り/戻しとして機能する「プレゼンテーションモード」を搭載しているのもLogicool Cubeの特徴だ。本体を軽く握るように人差し指と中指で底面を支え、この状態でクリックボタンを押すとスライドが進む。プレゼンテーションモードでは左右ボタンの違いはなく、スライドを戻すには手首をひねって本体を裏返し(もしくは手の中で本体をひっくり返して)、同じようにクリックボタンを押せばいい。

 モードの切り替えは本体を持ちあげてから1〜2秒程度で自動的に切り替わる(机上に置いてマウスモードに戻る時間も同程度)。プレゼンテーションモードではスクロール機能がオフになるほか、センサー部分を手のひら側でふさいでしまってもマウスモードには戻らないので、プレゼン中の誤操作を防げる。ポインタとしての機能はないが、簡単なプレゼンならLogicool Cubeで十分代用がきくだろう。

Logicool Cubeのプレゼンテーションモードのデモ
(表示されない場合はこちらから)

 なお、プレゼンテーションモード時のクリックは、Webサイトやテキストエディタの画面スクロール(PgDn/PgUp)としても利用できる。1画面ごとの切り替えは視線移動が大きくなるが、マウスを机の上で操作する必要がない(つまり寝そべっていてもいい)ので、長いテキストを読んでいるときは有用かもしれない。また、PCをリビングのテレビに接続し、フォトビューワーで写真を閲覧しているときなどにも重宝しそうだ。


 Logicool Cubeを使っていて、ふと「MX Air」を思い出した。MX Airは、当時まだめずらしかったタッチセンサー式スクロールや、空中モードという画期的な機能を搭載していたが、多機能だったぶん、本体サイズは大きく、高価だった。

 もちろん、MX Airの空中モードとは違い、Logicool Cubeのプレゼンテーションモードでは単純にスライドを送ることしかできない。だが、プレゼン用マウスとして機能を極限までそぎ落とし、いつでもポケットに入れて持ち運べるサイズにまとめたのは、ある意味で“オーバースペック”だったMX Airの存在があったからだろう。そう考えると、今回登場したLogicool Cubeのデザインが、なんら奇をてらったものではなく、これまで同社が目指してきた「使いやすさ」の延長にあることが分かる。

PC USER編集部Gのインプレッション

 2ボタン+タッチセンサースクロールという必要最低限の設計で、見た目もシンプルな小型マウス。ストラップ穴があれば、首からかけてもいいと思えるサイズと重量が魅力だ。見た目もつややかで、触り心地もよい。Ultrabookを使っている人はお供に1つあると便利かも。

 プレゼンでも利用でき、モバイルマウスとしてはツボを押さえた製品だが、なんとなくポケットに入れたまま洗濯してしまいそうではある……。小さいモノ好きなら無条件で買い。


PC USER編集部Sのインプレッション

 携帯用マウスとしては、重さ、サイズ、形状ともに収納性に優れる。レシーバーもUSBに差しただけで導入できるので簡単。ポインタカーソルの移動、クリックもそれほど使いにくくない。携帯用マウスと思えば、指先で本体を保持してクリック、スクロール操作は許容範囲だ。

 そのデザインからマウスと分からないばかりか、使いかたが直感でイメージできないユーザーもいるかもしれない。実際私がそうで、若手の編集部員に生暖かい目で見守られながらあたふたと使うことになった。中高年社員をいびり出すのに、とても有効なPC周辺機器といえるだろう。


PC USER編集部Iのインプレッション

 見た目が本当にカワイイ。プレゼンテーション用として購入するどころか、コレクションとして欲しくなってしまうほど。デスクに置いておくのもいいが、持ち歩けばいざというときの話のタネにもなりそうだ。

 マウスとしては、見た目に反して使いやすかったのには驚いたが、右クリックボタンの位置が左クリックボタンの手前にあるのは、指を不自然に曲げなければならないので少し辛かった。幸い右クリックは多用しないので、個人的には十分実用の範囲だが。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月08日 更新
  1. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  2. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  3. 出荷停止となったAmazon認定スタンドの空席を埋められる? 「Fire HD 8 Plus」「Fire HD 10 Plus」に対応したサードパーティー製ワイヤレス充電スタンドを試す (2024年05月07日)
  4. iPadに“史上最大”の変化 「Appleスペシャルイベント」発表内容まとめ (2024年05月07日)
  5. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  6. Apple、新型「iMac」「iPad Pro」「Apple TV 4K」を5月21日に発売 (2021年05月19日)
  7. AIに予算20万円以下でピラーレスケースのビジネスPCを組んでもらって分かったこと (2024年05月04日)
  8. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  9. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  10. 有機EL&M4チップ搭載の新型「iPad Pro」発表 フルモデルチェンジで大幅刷新 Apple Pencil Proも登場 (2024年05月07日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー