M3Pの性能検証では、256Gバイト版である「PX-256M3P」を用意し、比較対象として、同クラスの競合となるIntel SSD 520の240Gバイトモデル「SSDSC2CW250A3」に加えて、容量が同一ではないが、参考資料としてM3シリーズの128Gバイトモデル「PX-128M3」を用意した。行ったベンチマークテストとテストのシステム構成については、すでに掲載しているIntel SSD 520のレビューと同じだが、「CrystalDiskMark v3.0.1C」がアップデートしている。「HD Tune Pro 5.00」、「PCMark 7」、「AS SSD Benchmark」のバージョンも前回のままだ。このベンチマークテストの結果はすでに掲載しているCrucial m4やIntel SSD 510のレビューとも比較できるので参考にしてほしい。なお、接続設定はすべてAHCIモードで、Serial ATA 6Gbpsに接続している。ドライバは(10.8.0.1003)をインストールした。
テスト環境 | |
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CPU | Core i7-2600K(3.4GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.8GHz) |
マザーボード | ASUS P8Z68M-PRO(Intel Z68 Express) |
グラフィックスカード | 玄人志向 GF8500GT-E256H/HP(NVIDIA GeForce 8500 GT) |
メモリ | Corsair Memory CMX4GX3M2A1600C9 PC3-12800(DDR3 1600MHz DDR3 SDRAM 2Gバイト×2枚) |
システムSSD | RealSSD C300(64Gバイト) |
OS | 64ビット版 Windows 7 Ultimate |
CrystalDiskMark v3.0.1Cのテスト項目は、デフォルトの「ランダムデータ」と「0」連続して書き込む「0Fill」を計測している。ランダムデータのシーケンシャルリードは、「PX-256M3P」が506Mバイト/秒、「Intel SSD 520」が477Mバイト/秒、「PX-128M3」が508バイト/秒になる。シーケンシャルライトは、「PX-256M3P」が417.9Mバイト/秒、「Intel SSD 520」が209.3Mバイト/秒、「PX-128M3」が208.1バイト/秒という結果だ。「PX-256M3P」の性能は公称値より落ちるが、同条件であれば「Intel SSD 520」を上回っているといっていいだろう。
なお「Intel SSD 520」は圧縮効果の高まる0Fill書き込みにすると性能がアップし、特に512Kバイトや4Kバイトの細かなファイルをランダムに読み書きして性能を測るランダムのライトテストについては、「PX-256M3P」を超える部分が多く確認できる。一方で、PLEXTORの2製品は、0Fillでも変化が少なく、測定条件による差の少ない安定した成績を出している。
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